【イベントレポート】「侍タイムスリッパー」応援感謝!山口馬木也は塩むすびを購入したコンビニで店員から祝福
映画「侍タイムスリッパー」の“応援感謝!舞台挨拶”が本日10月14日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、井上肇、田村ツトム、高寺裕司、監督の安田淳一が登壇した。 【画像】「侍タイムスリッパー」“心配無用ノ介”の口上を披露する田村ツトム 本作は幕末の京都から現代にタイムスリップした会津藩士・高坂新左衛門の姿を描くチャンバラ活劇。幕末の夜に長州藩士と刃を交えた新左衛門が落雷により気を失い、時代劇を撮影する現代の撮影所で目を覚ますところから物語が展開していく。彼は磨き上げた剣の腕を頼りに、時代劇の「斬られ役」として生きていくことを決める。8月17日に東京の池袋シネマ・ロサ1館で封切られたのち、口コミで話題となり、現在は全国172館で上映中だ。 キャスト陣は、それぞれの役衣装で登場。山口が「会津藩、松平家家中、高坂新左衛門と申します」と挨拶し、風見恭一郎役の冨家が「いいかげん、その訛りなんとかならんのか」と制する掛け合いを見せて会場を盛り上げる。続けて冨家が「舞台袖で一番緊張していたのは田村さんです」と明かすと、劇中ドラマの主演俳優・錦京太郎役の田村は「そうですけど何か?」と開き直っていた。 本作の反響について、安田は「(Xでの感想ポストに)毎日“いいね”を押しております。最近、追い付かなくなっています。……どうもこれは、ヒットしてます」とうれしそうに口にする。撮影所の所長役の井上は「中学・高校のグループLINEでも盛り上がっていて。『井上くんがんばっているね』と言われて、こんなところにも広がっているんだなと実感しました」と報告。村田左之助役の高寺は「親が行きつけの喫茶店で、知らない人が『今“侍なんとか”っていう映画がすごくはやっているらしいね』と話しているのを盗み聞きして、『うちの息子が……』って喉まで出かかったみたいです」と、話題性を裏付けるエピソードを披露した。 MCから「街で声を掛けられるようになりましたか?」と聞かれた山口は「塩むすびをコンビニで買ったんですよ。そしたら店員さんに『おめでとうございます』と言われました。感動しましたね」と述懐する。一方、助監督・山本優子役の沙倉は「近くのTOHOシネマズでパンフレットを12冊買いに行ったんですけど、気付かれませんでした!」と笑顔で伝えた。 イベント中盤、冨家の「この業界は長いですが、こんなにチームワークのいい作品は初めてでした。今日も、せっかくこんな扮装をしているから何かお客さんの前でやれたらいいよね、と話をしていて」という言葉をきっかけに、劇中シーンを再現する流れに。田村が劇中劇で演じた“心配無用ノ介”が、男たちに絡まれた沙倉を救うという設定で口上を述べると、会場からは大きな拍手が起こる。続いて、井上が「一生懸命がんばっていれば、どこかで誰かが見ててくれる」というセリフを披露し、高寺は映画のラストに関わる瞬間を表情と動きのみで再現。さらに映画終盤に新左衛門が発した「今日はその日ではない」という不器用なセリフを山口が表現すると、観客の盛り上がりは最高潮に達した。 今後の展望を問われると、山口は「全国の小・中学生に、映画鑑賞会でこの映画を観てほしいです」、冨家は「馬木也に主演男優賞を取ってほしい。彼の作品に対する姿勢に惚れている」と回答。安田は「トム・クルーズさんにこの映画をリブートで撮ってほしいです!」と声を張った。 「侍タイムスリッパー」は全国で公開中。 (c)2024未来映画社