市和歌山 選手紹介/14 稲山拓峰投手/梅本凜太捕手 /和歌山
<第91回選抜高校野球 センバツ高校野球 躍動の季節(とき)> ◇プロに憧れ投手に 稲山拓峰(たくみ)投手(1年) 小学2年で野球を始め、一塁手を務めていた。小6年の時に京セラドーム大阪で、オリックスの金子千尋投手(35)=現日ハム=が活躍する姿を見て憧れ、中学からは志願して投手に転向した。 得意とするチェンジアップを効果的に使い、打たせて取る。目下の課題はコントロールで、ひたすら投げ込み、制球力の向上に努めている。さらに、打者の特徴や具体的な試合の場面を想定しながら、打者にプレッシャーを与えるような配球を捕手とともに考えるなど常に実戦を意識して練習する。 センバツでのベンチ入りはならなかったが、「ベンチに入る1年生の3投手には、甲子園で相手を圧倒する投球をみせてほしい」とエールを送っている。 ◇明るさで活気づけ 梅本凜太捕手(1年) 昨夏、遠征先での練習中、右目にボールが当たるアクシデントで負傷し、手術を受けた。目に砂ほこりが入って治癒が遅れないようにとの医師の指示でグラウンドに行くことができず、焦りを募らせた。 復帰したのは昨年10月。出遅れを挽回しようと、朝の自主練習は欠かさず参加し、ブルペン練習を中心に捕手として鍛錬を重ねる。 先輩で主将の米田航輝捕手(2年)から配球についてアドバイスを受け、逐次自らの野球ノートにメモしてレベルアップに努める。 同級生の近藤陽樹投手と漫才コンビを組んでおり、下校途中にネタ合わせをすることも。「持ち前の元気の良さで、チームを活気づけたい」と話している。