最近、ナンバープレートで「30A」とか「5FH」というアルファベットを見かけます これってどういう意味ですか?
ナンバープレートの示すもの
公道を走る自動車やバイクなどの車両に装着されるナンバープレートは、新規登録申請時に陸運局から交付される。 【画像】えっ…! これが60年前の「海老名SA」です(計15枚) その際に付与される個別ナンバーが、車両を識別する役割を果たす。現在では、好きな番号を指定できる「希望ナンバー」もあるが、いずれも1台につきひとつで、同じものは存在しない。 ナンバープレートという呼び名は統一されているが、道路運送車両法の種類によって正式名称が異なる。普通自動車、小型自動車(二輪を除く)、大型特殊自動車に付けられるものは「自動車登録番号標」、軽自動車や125cc以上の二輪クルマに付けられるものは「車両登録番号標」と呼ばれる。 ナンバープレートには、上段左から「地域名」「分類番号」、下段左から「平仮名などの文字」「一連指定番号」が記載されている。プレートの色や文字や数字の違いから、それを見ただけでそのクルマの用途がわかる。 最近では“走る広告塔”として「地方版図柄入りナンバープレート」も発行されている。また、以前はあまり見かけなかった「アルファベット入り」のナンバープレートも登場している。後者はどのような状況で導入されたのか。
希望ナンバー枯渇問題
アルファベット入りナンバープレートは、「希望ナンバー制(希望番号制度)」の普及により、普及し、枯渇した一部のナンバープレートを継続して提供するために導入された。 車両の識別にも使われるナンバープレートは、一度使うと二度と使えない。そのため、1998(平成10)年5月に一部地域で、1999年5月に全国で始まった「希望ナンバー制」導入以降、人気ナンバーの枯渇問題が指摘されていた。 この問題を解決するため、国土交通省が2017年1月1日に施行し、2018年1月から実際に交付されたアルファベット入りナンバープレートでは、上段右側の「分類番号」にアルファベットが導入された。 具体的なアルファベットの導入方法は、地名の横にある3桁の「分類番号」の下2桁で使用でき、 ・30A ・3AC ・5FH などと表示される。使用されるアルファベットは、「A/C/F/H/K/L/M/P/X/Y」の10文字で誤認しにくい文字が採用された。 当面は使い切ったナンバーから導入される。そのため、希望ナンバー制度が採用された場合はアルファベットナンバープレートが使用されるが、現時点ではユーザーが希望するアルファベットを選択することはできない。