「まだまだ不十分だ」.マンU戦で先制点アシストも…三笘薫を活かしきれないブライトンの課題を英国人記者が指摘「かなり落胆しているように見えた」【現地発】
「孤立する場面がしばしばあった」
8月24日、プレミアリーグ第2節のブライトン対マンチェスター・ユナイテッド戦を取材するため、アメリカン・エクスプレス・コミュニティを訪れた。 【動画】DF2枚を無力化する三笘薫の絶妙アシスト ブライトンは開幕節でエバートンに3-0で快勝。まだシーズンが始まったばかりではあるが、リーグの首位に立っていた。 昨年の9月にも、オールド・トラフォードで行なわれたこのカードを取材した。その試合ではブライトンが3-1で勝利。フル出場した三笘薫は再三チャンスを作り、そのパフォーマンスが絶賛されていた。だから、今回も彼がどのようなプレーを見せてくれるのか非常に興味があった。 しかし前半、日本人アタッカーは危険な位置でほとんどボールを受けられず、なかなか試合に入れていない印象だった。とはいえ、彼だけがおとなしかったわけではなく、両チームが互いの良さを打ち消し合うような試合展開で、非常に退屈なゲームだった。 それでも32分、ブライトンはボックス内左でボールを受けた三笘の鋭いグラウンダーのクロスをダニー・ウェルベックが押し込んで先制。1点をリードして前半を終えた。後半には、60分にアマド・ディアロのゴールで同点に追いつかれたが、90+5分にジョアン・ペドロが劇的な勝ち越し弾を奪い、2-1で接戦を制した。 この試合で90分までプレーした三笘を見ていると、左サイドの大きなスペースで孤立する場面がしばしばあった。良いタイミングでパスが受けられない状況に彼は頭を下げ、かなり落胆しているようにも見えた。 三笘はチームの最も強力な武器なので、ブライトンが勝利を積み重ねていくためには彼をより多く活用する戦術を見つけなければならないが、まだまだ不十分。ファビアン・ヒュルツェラー監督はこの夏に就任したばかりだ。 新しいクラブにやってきた指揮官は、そのクラブで把握しなければならない状況や、引き受けなければならない仕事がたくさんある。もちろん一人の選手だけではなく、チーム全体を見なければいけない。 リーグ戦2連勝を飾っているものの、三笘を活かしきるにはまだ少し時間がかかりそうだ。 文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ) 著者プロフィール スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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