大掃除終わってる? 可燃ごみ収集休み、最長10日 多くは6日、影響考慮し臨時日も 年末年始の島根県内自治体
最大9連休となる年末年始、可燃ごみの取り扱いで住民を悩ませそうだ。山陰中央新報社の調べでは島根県内の市町村で収集しない期間が最長10日になる地域があることが分かった。曜日配列の影響に加えて、収集員の働き方を配慮し、休みを確保するケースもある。住民生活への影響を考え、臨時で収集日を設け、空白を少なくする自治体も出ている。 【市町村別の休み表】可燃ごみ収集休み、最長10日 多くは6日
収集しない期間が最長になるのは奥出雲町の一部地域で10日間。町内では12月29日~1月3日の収集休業日を設けるため、12月27日~1月5日、12月28日~1月6日に収集しない地区がある。 松江市は、収集最終日が12月29日で開始日が1月6日になる地域と、最終日が12月30日で開始日が1月7日になる地域があり、いずれも7日間の空白となる。出雲市、浜田市など16市町は6日間の空白が生じる。収集しない期間が一番短いのは西ノ島町の4日間となる。 現場職員の働き方への配慮もある。松江市は本来の収集曜日が31日にあたる地域があるが、1日前倒しして30日に臨時収集日を設け、年始は回収を休む。市リサイクル都市推進課の大原康史課長は「現場の職員は生活に欠かせないエッセンシャルワーカー、少しでも連休を確保し働き方に配慮したい」と話す。 島根県では1日1人あたり約900グラム、県内全体で年間20万トン以上のごみが出る。同市内のごみ収集業務を担う収集員は「休みたい一方で収集がない日もごみはたまる、量が多くても全ての地域を回収する必要がある」と業務の苦労もある。
本来は収集しない期間に臨時体制を組む地域もある。江津市では通常12月28日~1月3日まで収集を休むが、今年は12月30、31日まで収集をする。市市民生活課の西本弘課長は年末年始は大掃除などで多くのごみが出るとし「ごみが放置され状態が悪くならないよう7日間以上収集期間を空けないように調整した」と話す。 大掃除の時期はごみが増える時期でもあり、津和野町環境生活課の野田裕一課長は「正しい分別をし、ごみを押しつぶしてかさを減らすなど、心がけていただけるとうれしい」と円滑な収集への協力を呼びかけた。