月に1度、能登で復興支援 福島県いわき市の小名浜消防署職員・新妻拓弥さん 「まだまだ人手足りない」
能登半島地震の発生から1日で5カ月が経過する。福島県いわき市の小名浜消防署職員の新妻拓弥さん(33)は、発災から月に1度のペースで現地で支援を続けている。「まだまだ人手は足りない」と、ボランティア活動のさらなる充実を呼びかける。 4月23、24の両日、石川県珠洲市を訪れた。全国から集まった消防職員とチームを組み、重機を用いた貴重品の取り出しを主な活動内容としている。初日は倒壊した倉庫からトラクターを取り出した。依頼者からは「これで農作業ができる」と感謝の言葉を受けた。このほか、倒壊したブロック塀を砕いて処分しやすくする作業や、簡易的な居住スペースの制作、小学校に流れ着いた流木の撤去作業を行った。 5月は24~26日に再び同市を訪れ、被災した子どもたちが伸び伸びと遊べる場を提供するイベントを手伝った。 現地の復興は進んでいるものの、年度の切り替わりによる消防内の人事移動があり、参加するボランティアの人数は減少しがちだ。「5月の大型連休までは人手が足りなかった。これから挽回していきたい」と意気込む。