「１０億円の当選金」得ようと電子ギフト券買いにきた７０代男性、７１歳コンビニ店員が説得
特殊詐欺被害を未然に防いだ功績をたたえて、岩手県警盛岡西署は２５日、ファミリーマート雫石バイパス店（岩手県雫石町）の店員の女性（７１）に感謝状を贈呈した。
女性店員は１２日午前１１時頃、７０歳代の男性客が２万円分の電子ギフト券を購入しようとしているのを不審に思って同署に通報。詐欺の可能性が高いため購入しないよう男性を説得したが、「ゲームに課金する感覚」となかなか説得に応じる様子を見せなかった。
その後、粘り強く同署員が到着するまで説得を続け、被害を食い止めた。男性は同署の聴取に対し、「１０億円の当選金を受け取るため」と理由を説明したという。
女性店員は高齢者の特殊詐欺被害件数が増加していることを踏まえ、「不審な払い込みなどをする客には声かけをするようにしている。店内のチェックシートなどを活用して水際防止に努めたい」と語った。
県内のコンビニエンスストアでは詐欺被害防止のため、高額の電子ギフトカード購入者に積極的に声かけを行っている。
