「もうひと花もふた花も咲かせてほしい」斎藤雅樹氏、自身と同じ「11」背負う巨人・田中将大にエール
巨人で通算180勝を挙げ、11試合連続完投勝利の日本記録を樹立して「平成の大エース」と称された斎藤雅樹氏(59)が25日、背番号「11」の後輩となる田中将大にエールを送った。 * * * 田中投手がジャイアンツの11番を喜んでつけてくれると聞いてうれしい。やっぱり一番に思い浮かぶのは2013年。私は当時、巨人の1軍投手コーチとして楽天との日本シリーズに臨んだけど、あの時の田中投手は圧巻だった。別格の投手だな、と思って見ていた。 面識はないし、話したこともないけど、メジャーのヤンキースでも活躍したあれだけの投手がこのまま終わってほしくないなと思っていた。楽天を自由契約になって気にしていたら、巨人に入るというニュースを見て。あぁ良かったなぁ、というのが率直な感想だ。 チームでは投手最年長になるということで、若手への助言とかも求められるかもしれない。だけど、まず自分のことだけに集中してやってほしいというのがこちらの願い。まだ36歳でしょ。まだまだできると思うし、ここからもうひと花もふた花も咲かせてほしい。自分のことに専念してもらって、取り組む姿を若い選手が見て何かを感じて、学んでくれれば、間違いなくプラスになるだろう。 周りからはいろいろと言われることもあるかもしれないけど、今年は昨年に右肘を手術した影響もあったんじゃないかな。そういう意味では1年間リハビリに時間を使っていたんだと思って、来年は心機一転、新たな環境で頑張ってほしい。コンディションさえ整えば1年間、先発ローテーションで回ってくれるでしょう。OBの一人として応援しています。(元巨人投手、元巨人投手コーチ)
報知新聞社