8分咲きとなった九尺フジ。甘い香りを漂わせている＝2024年4月28日午前11時2分、兵庫県丹波市市島町白毫寺で

　「九尺フジ」の名所として知られる「白毫（びゃくごう）寺」（兵庫県丹波市市島町白毫寺）で、ふじまつりが開かれ、多くの人出でにぎわっている。晴天に恵まれた28日は8分咲きとなり、1メートル近い長さに伸びた花穂が甘く爽やかな香りを漂わせ、観光客らを魅了した。 【動画】白毫寺の九尺フジ 　長さ約120メートル、幅約8メートルのL字型と、長さ約70メートル、幅約2メートルの棚があり、広場には休憩スペースも設けられている。家族やカップル、ペット連れなどで訪れた人たちは“紫のシャワー”の下で写真撮影を楽しんでいた。

見上げると一面に九尺フジの紫色の花穂が垂れ下がる。幻想的な光景だ＝2024年4月28日午前10時56分、兵庫県丹波市市島町白毫寺で

　大阪府寝屋川市から両親と訪れた50歳代の男性は「見応えがあり、来てよかった。夜もまた来てみたい」と笑顔。兵庫県宝塚市から友人とバスツアーで訪れた70歳代の女性は「香りがいいですね」と目を細めていた。 　7カ所設けた駐車場はいずれも満車となり、お昼ごろには3キロ以上の車の列ができた。 　まつりは5月6日ごろまで、ライトアップは午後9時ごろまで行っている。志納金300円。