ハンガリーの魅力発信 奄美市でイベント、クラシック演奏も
ハンガリーの文化と音楽を紹介するイベント「ハンガリー文化デーin奄美」(同実行委員会主催)が29日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美川商ホールで開かれた。講演やクラシック演奏があり、来場者らが同国の文化に理解を深めた。 イベントは、奄美市出身でハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学院を修了した、ピアニストの中村慈音さん(30)が発起人となり初開催した。 前半は駐日ハンガリー大使館(東京都)の文化担当官、コバーチ・エメシェさん(46)が講演。温泉大国として知られる自然豊かな環境や、地域ごとに多様なデザインがある民族衣装などさまざまな魅力を紹介した。
後半のクラシックコンサートでは、ハンガリーで音楽を学んだ中村さんとバイオリン・ビオラ奏者の北谷茉莉子さん(31)が「ハンガリー舞曲第5番」「アダージョ」などを披露し、美しい調べを会場に響かせた。 来場した奄美市の女性(35)は「柔らかい音色できれいだった。ハンガリーに行ってみたい」と話した。 奄美大島を訪れるのは初めてだというコバーチさんと北谷さん。「海がきれいで人も優しい。奄美の大ファンになった。ハンガリーを紹介する機会に感謝している」、「温かくアットホームな空気で演奏を聞いてもらえて良かった」とそれぞれ話した。 中村さんは「ハンガリーは奄美から遠く、イメージが湧きづらいと思うが、日本人にとって親しみやすい文化もたくさんある。ぜひ興味を持ってもらえたら」と語った。