クマ監視ネットワークカメラ導入へ…広島県廿日市市、目撃情報急増で11月中にも6台
クマの目撃情報が相次ぐ広島県廿日市市は13日、監視強化のため、ICT(情報通信技術)を活用したネットワークカメラを設置すると発表した。出現するエリアや時間帯などのデータを集約し、今後の対策に生かしていくという。
市によると、廿日市地域でのクマの目撃件数は2022年度の4件から、23年度には31件と急増した。市は職員によるパトロールに加え、今年度からセンサーカメラを設置するなどの対策を進めてきた。
今年度は10月末時点で12件だが、5月には県立廿日市高校(廿日市市桜尾)周辺でクマを見たと通報があり、同校が臨時休校となった。10月にも住宅団地から通報が寄せられるなど、目撃情報が相次いでおり、市はクマの出現をすぐに把握できるようにネットワークカメラの導入を決めた。
専門家の意見を聞きながら、今月中に同地域の山などに6台、設置する予定。松本太郎市長はこの日の定例記者会見で、「少しでも市民の安心につながれば」と話した。