<街ぶら>名車を展示 大阪にクラシックカー博物館開業
大阪のクラシックカー博物館 GLION MUSEUMへ THE PAGE大阪
輸入車や国産車のディーラー、中古車買取・販売で知られるGLION(ジーライオン)が、大阪市港区海岸通にある「築港赤レンガ倉庫」をリノベーション。13日から「GLION MUSEUM(ジーライオンミュージアム)」としてオープンさせる。近くには天保山もあり、海遊館などの帰りにも寄りやすい場所にある同ミュージアム。ベイエリアということもあり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などを含め「大阪都市魅力想像戦略エリア」の確立を目指すという。
このミュージアムが作られた「大阪築港赤レンガ倉庫」は、1923年10月に住友倉庫によって建設されたもので、大阪では数少ないレンガ建築だ。 その歴史感を生かすため、当時荷物運びなどに使われていたクレーンなどの設備は、使うわけでもないがそのまま設置した。関係者は「本当は設置していても使えないので処分するのですが、歴史のひとつですから。大切に保存してます」と話す。 この場所は、1999年に住友倉庫から大阪市に移管され、有効利用を模索していた。そこで、GLIONがこの場でクラシックカーの博物館を始めることになった。赤レンガ倉庫という古き良き風情の場所に合うもの。それがクラシックカーだったわけだ。この2つのコラボが、ここの最大のウリにもなりそうだ。
「トヨタ2000GT」や「いすゞ・ベレット」も
また、ここでは中古車の販売も行われる。試乗もできるのだが、この倉庫が並ぶ中でクラシックカーを動かす経験は、少なくとも大阪府内ではできないだろう。 1970年代に活躍した名車なども多数展示。「トヨタ2000GT」や「いすゞ・ベレット」といった名車もズラリ展示。2000GTは走る姿も披露され、倉庫街にエンジン音が響き渡る様子は、見ているだけでもたまらないという人は多いかもしれない。 倉庫はクラシックカーの展示販売だけではない。クラシックカーを展示したカフェやステーキハウスもある。「こうしたシチュエーションは、この辺ではなかなか味わえない」と関係者。「場所的には海遊館やUSJにも近い。開館時間は(午前10時から)午後10時までなんで、遊んだ帰りにここに寄ってもらえると思うんです。車だけじゃなくて食べるところもありますしね。子どもさんも楽しめると思います」と続けた。 同ミュージアムのエグゼクティブプロデューサーを務める糠坂岳さんは「オープン初日はべレットGTのオークションなどを行います。弊社は現在、250台のクラシックカーがあり、展示も入れ替えを行うため、次に来たら展示車が変わっているためいつでも楽しめると思います。ぜひ足を運んでいただけたら」と気合十分に話した。