図解「失敗から成長する人しない人」の決定的差 失敗を繰り返し続ける人が陥りがちな思考とは
失敗や問題が起きたとき、どうしたら優れた思考を発揮し解決に導くことができるのでしょうか? またそこから成長しより良い人生を手に入れられる人とそうでない人の差はどこで生まれるのでしょうか? 名著からベストセラーまでやさしく読み解くブックガイド『「思考法」の必読書50冊、1冊で図解してみた』では、問題解決や新しいアイデア創出につながる優れた思考法を紹介しています。今回はその中から『クリティカルシンキング入門篇』を解説します。 【図解】起こった出来事の原因を探るとき、「状況」よりも「その人」の責任にしがち
■失敗から学べない人の考え方とは? 「何度も同じミスを繰り返してしまう」 「問題が起きたときに誰かの責任にしがち」 「全ての失敗が自分のせいだと思い過度に落ち込んでしまう」 こういった悩みを抱える人もいるのではないでしょうか? 私がそうした人におすすめしたい書籍は『クリティカルシンキング入門篇』です。本書で解説されている思考法を活用すれば、どのような態度で失敗や問題を考えるべきなのかを学ぶことができます。
本書のポイントを3つにまとめて、図解で解説していきたいと思います。 ①起こった出来事の原因を探るとき、「状況」よりも「その人」の責任にしがち Aの原因はBにあるというような推測を「原因帰属」と言う。正しい原因帰属は、実は意外に難しいものです。物事の原因を正しく推測できるほど改善の可能性が高まり、逆に間違った原因を結び付けるほど、失敗を繰り返し問題は拡大を続けてしまいます。 ②自己欺瞞は人の自尊心を守ろうとする行動だが、過剰になると失敗を誘発する
自己欺瞞の要素を知りながら、本当の自分を理解していくと正しく問題を改善できます。自己を正当化してしまうことは誰にでもありますが、過剰になると問題を大きくしてしまう苦しい人生になってしまいます。 ③出来事の原因を正確に推測できるほど、人生をより改善していける 改善に近づく効果的な原因推測が重要です。例えば、間違った努力や努力の量が足りていなかったなど。変えられない性格などの非難ではなく、健全な自己非難を心がけましょう。原因は改善できる行動に設定するようにしましょう。
■「新しい思考法」を身につける 優れた思考法は、問題解決のための新しい道を教えてくれます。また、目の前の壁を打ち破るような効果を持つときさえあります。 誤った「原因帰属」や過剰な自己欺瞞は、失敗や問題を大きくしあなたの人生を苦しめることとなります。性格や才能ではなく行動自体を反省する態度を身につけていただければと思います。
鈴木 博毅 :ビジネス戦略、組織論、マーケティングコンサルタント