【有馬記念・生情報】堂々の逃げ宣言!シャフリヤール藤原英昭調教師が前夜の落胆から一転して作戦表明
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] 前日の枠順抽選会で大外枠16番を引いたシャフリヤール(牡6・藤原)は20日朝、栗東トレセンで坂路1本(4ハロン60・4秒)のキャンター調整で翌日の輸送に備えた。調整を見守ったトレーナーは前夜に表情をゆがめていたが、この朝は晴れやかな面持ち。それもそのはず、完全に腹は決まった。 「昨年は(香港で出走取消となって帰国し)中山競馬場に滞在したけど、今回は調整過程が良くて状態もいい。スローな流れになるので、ハナへ行くには絶好の枠」 藤原調教師から飛び出したのは、堂々の逃げ宣言だ。「内枠なら(いろいろな作戦を)考えたけど、他馬もけん制して、ましてや2500メートル。こちらは持久力、体力がある馬で、大外枠ならスタートもポンと出られると思う。近走は位置を取って安定しているし、それも自在性がないとできない。展開は理想的でも、それに伴う操作性が必要。そういう意味では大外は何でもできる」と説明。思いつきでもやけっぱちでもなく、外枠をプラスに転じる最善策という真意を明かした。 昨年はスターズオンアースが有馬記念史上初めて、16番枠で連対。今年は百戦錬磨のダービー馬が、史上初の大外Vを逃亡策でやってのける。
東スポ競馬編集部