中学生と小学生の子どもに「5000円」と「3000円」のお小遣いを与えています。金額に差があると不公平でしょうか…?
ある程度の年齢になった子どもが2人以上いると、お小遣いの金額で悩むこともあるかもしれません。例えば、学年に応じて金額を決めていたり、小学生と中学生で分けていたりする家庭もあるでしょう。 このように、きょうだい間でお小遣いの金額を変えることに問題はないのか、気になる人もいるはずです。 本記事では、小中学生のお小遣い事情とともに、きょうだい間でお小遣いの金額に差がある場合の問題点や、子どもへの説明の仕方などについてもご紹介します。
小中学生のお小遣い事情
ニフティ株式会社が2022年に行ったお小遣いに関するアンケート調査によると、お小遣いをもらっている小学生の割合は全体の77%、中学生の割合は81%となっています。そのうち「1ヶ月に1回など、定期的にお小遣いをもらっている」と答えた人が小学生・中学生ともに7割以上を占めているそうです。 1ヶ月にもらうお小遣いの金額について、小学生・中学生に分けて表1にまとめました。 表1
※ニフティ株式会社「おこづかいに関する調査レポート」を基に筆者作成 中学生になると「2501~3000円」のお小遣いをもらっている人も2割近くいるなど、小学生に比べて金額が高い人も多くなるようです。
きょうだい間でお小遣いの金額に差があることの問題点
今回の事例のように、中学生と小学生の子どものお小遣いに金額差がある家庭も多いかもしれません。その場合、金額差を設けることに問題があるかどうかで悩まれることもあるでしょう。 考えられることといえば、お小遣いの金額に差があると、欲しいものがあるときに「上の子は買えるけれど下の子は買えないので我慢しなければならない」といった事態が起きてしまうことなどがあります。 不平等さを感じて親やきょうだいともめ事になってしまうこともあるかもしれません。
お小遣いの金額差があるときは子どもにどう説明する?
きょうだい間でお小遣いの金額に差がある場合、下の子に納得してもらうよう説明するのが難しいかもしれません。 まず、今下の子にあげているお小遣いの金額が、上の子が下の子と同じ年齢のときと同じかどうかを確認しましょう。同じ年齢のときのお小遣いの金額に差をつけてしまうと、疑問を感じる原因になるかもしれません。 そのうえで「お兄ちゃん(お姉ちゃん)もあなたと同じ年齢のときにはその金額だった」と伝え、不平等にはしていないことを分かってもらう必要があります。 また、家庭にもよりますが、子どもがある程度の年齢になったりアルバイトをしたりするようになると、お小遣い制度が終わることもあるでしょう。そのタイミングは上の子の方が先にくる可能性が高いため、その際は上の子に下の子だけがお小遣いをもらう時期もあるかもしれないということも伝えておくとよいでしょう。