巨人・岡本和復調!2打席連発本塁打で接戦制した 阿部政権初722日ぶりの単独首位
「ヤクルト3-4巨人」(11日、神宮球場) 敵地スタンドから大ブーイングが響く。七回2死二塁。巨人・岡本和が2打席連続の申告敬遠で歩かされると、球場はファンの怒声で騒然となった。相手ベンチが勝負を避けざるを得ないほど、勝敗を分けた2打席連続の同点&決勝アーチ。阿部政権初、722日ぶりの単独首位を導いたのは、やはり4番のバットだった。 【写真】菅野が自身開幕4連勝 1500奪三振の金字塔に高々プレートを掲げる 「迷惑をかけないように早く打ちたいと思っていたので、ここから打てるように頑張りたいと思います」。ホッとした表情で振り返った通り、直近6試合は20打数1安打。苦しんだ中、二回に6号ソロで同点に追いつくと、四回に1死一塁から7号2ランを放った。「風に助けられた」。笑みなく淡々と振り返った。 昨季は41本塁打で3度目の本塁打王に輝いたが、チームとして2年連続Bクラスに責任を感じた。「意識が薄れていた」と、誓うのは打点王のタイトル獲得。昨オフには阿部監督から「一塁か左翼、どっちか選べ」と言われ、一塁コンバートを決断した。90度、変わった景色。「頭を使う。人のことを考えて守らないといけない」と苦悩するが、野球人として成長を信じる日々でもある。 阿部監督も「大きいね。きっかけになってくれたら」と復調を期待。首位浮上には「まだまだ、これから。やるべきことをやるだけ」と表情を緩めなかった。阪神からのV奪回を誓った開幕前、キーマンに指名したのは「やっぱり4番」。吉川、小林と伏兵の一発で勝った翌戦で、主役が見せた意地の2発。波に乗るチームが連勝街道を走る。