池江璃花子が完全復活証明のパリ五輪切符獲得 女子100メートルバタフライ 個人種目は16年リオ以来8年ぶり【競泳・五輪代表選考会】
◆競泳・パリ五輪代表選考会 第2日(18日、東京アクアティクスセンター) 女子100メートルバタフライの決勝が行われ、池江璃花子(横浜ゴム)が派遣標準記録を破る57秒30をマークして2位となり、今夏のパリ五輪代表を内定させた。五輪代表は3大会連続で、個人種目での切符は2016年のリオデジャネイロ大会以来8年ぶり。白血病と闘い見事に復帰を果たしたスイマーが、正真正銘の復活を遂げた。 ■SNS騒然「合成…じゃないよね」橋本環奈が降臨【写真】 19年に白血病を患ったことを公表し、闘病の末に復帰。21年の東京五輪はリレー種目に出て、昨年7月に福岡市で開催された世界選手権では個人種目に出場を果たした。4年前の3月17日は「4年前病気後初めてプールに入った日」で「自分に『パリ五輪決めたよ』と過去に戻って言いたいくらいきつい4年間だった。決勝に全力で挑み、勝って、派遣を切って、笑顔で迎えられたら」と話していたが、着実に一歩ずつ、進めてきた歩みが結実した。 昨秋からオーストラリアを拠点とした。世界一を目指し、数多くの有力選手を指導するマイケル・ボール・コーチの下で日々鍛錬に励んできた。体重も3キロ近く増えるなどパワーアップを果たし、課題に掲げていた前半もドルフィンキックを多く打つことで改善して、結果に結びつけた池江がパリでさらなる躍進を目指していく。 個人種目の選考は、決勝で日本水連が独自に定めた派遣標準記録を突破して、上位2人に入れば代表決定。リレー種目は4人の合計タイムで派遣標準をクリアする必要がある。最終日は24日。
西日本新聞社