マカオ、2024年1~8月累計のカジノ税収は約1兆円…前年同時期から5割増、年度予算進捗率70.3%
このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1~8月の歳入は前年同時期から19.0%増の698億1427.9万パタカ(日本円換算:約1兆2475億円)で、年度予算執行率は68.3%だった。 経常性収入に限ると43.7%増の694億2316.0万パタカ(約1兆2405億円)で、年度予算執行率は68.1%。このうち、いわゆるゲーミング(カジノ)税収は50.3%増の587億7951.9万パタカ(約1兆0503億円)、年度予算執行率は70.3%に。歳入に占めるゲーミング税の割合は84.2%。 歳出は7.0%増の583億8445.3万パタカ(約1兆0433億円)で、年度予算執行率は57.1%。 財政収支は114億3027.7万パタカ(約2042億円)の黒字で、前年同期比では276.9%増。 マカオの財政収支はコロナ禍にあった2020年から2022年とアフターコロナ初年にあたる2023年は数字上では黒字となったものの、主要財源であるゲーミング税の減収を受けて財政準備資産から補填した経緯があり、実質赤字だった。2024年については、アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標を2160億パタカ(約3兆8597億円)、月平均180億パタカ(約3216億円)に設定。政府はこれにより収支均衡を実現できるとしている。今年1~8月のカジノ売上実績は目標を上回る1521.02億パタカ(約2兆7183億円)、2019年同時期からの回復率は76.7%となっており、コロナ前水準まで回復が進むかが注目される。