中島啓太選手、「第二の校歌」に何度も目頭押さえる 母校で講演
プロゴルファーの中島啓太選手(24)が5日、母校の埼玉県加須市立大利根中学校で講演し、後輩たちに努力の積み重ねの大切さを説いた。 6歳でゴルフを始めた中島選手は2022年9月、アマ世界ランキング1位のままプロに転向。23年に国内ツアーで賞金王になった。今年は主戦場を欧州ツアーに移し、パリ五輪にも出場した。 この日の講演会は教員とのトーク形式で行われた。「一番大好きなゴルフを仕事にすることができ、心から良かった」という中島選手。生徒たちへのアドバイスを求められ、「1日1%の成長を心がけて。夢をかなえた自分の姿を強く想像することも大事」と語った。 生徒たちはお礼に、大利根中で第二の校歌といわれる「ケ・サラ」を合唱してくれた。中島選手は何度も目頭を押さえた。競技で忙しく、大きな学校行事のある日ぐらいしか登校できなかったといい、「卒業式を思い出しちゃいました」と話していた。(猪瀬明博)
朝日新聞社