友人へのご祝儀に「3万円」用意していたら、妻に「渋沢栄一のお札は使っちゃダメだよ」と言われました。新紙幣のほうがいいと思ったのですが、なにか“マナー”があるのでしょうか?
2024年7月3日から新札の発行が始まりました。すでに財布に入っている人もいるかもしれません。そんな新しい1万円札ですが、結婚式のご祝儀に使うのはマナー違反である、といううわさがあることを知っていますか。その理由は、新1万円札の顔となった渋沢栄一の人物像と深く関係しています。 本記事では、新1万円札を結婚式のご祝儀に使うことがマナー違反と感じる人の割合や、その理由について解説します。ぜひ最後までお読みください。 ▼友人からのご祝儀が「2万円」だった! これってマナー違反?
結婚式のご祝儀は3万円が一般的な相場
結婚式のご祝儀の相場として、最も一般的とされる金額は3万円です。この金額には、お祝いの気持ちだけでなく、引き出物や披露宴の食事代など、実際に結婚式にかかる費用も含まれているといわれています。 なお、年齢や新郎新婦との関係性によってもご祝儀の相場は変わります。結婚式場探しをサポートする情報比較サービス「ハナユメ」が実施した結婚式のご祝儀相場の調査結果は図表1の通りです。 図表1
ハナユメ 本当に3万円であってる? 関係性別結婚式のご祝儀相場一覧 より筆者作成 新郎新婦と年齢の近い友人や同僚は相場通りの約3万円、上司や親族、恩師などのように年齢や立場が上になると金額が増える傾向にあります。
新1万円札をご祝儀に使うのは3割の人がマナー違反と感じる
一般的に、結婚式のご祝儀には新札を使ったほうが、縁起が良いとされています。そうだとすると、新1万円札は良いように思いますが、マナー違反と感じる人がいるのも事実です。株式会社トキハナが、20~40代の326人に向けて行った「渋沢栄一の新紙幣をご祝儀に使用することに関するアンケート」を確認しましょう。 結果としては、マナー違反と感じる人が約30%いることが分かりました。また、渋沢栄一のお札を使うことがマナー違反だといううわさがあることを知っているか、という質問に対しても、約30%が「知っている」と答えました。こちらも多数派ではありませんが、それなりに認知されているようです。