10管本部で警備や救難の競技大会「災害広報の部」で 内田キャスターが特別アドバイザーとして参加
鹿児島読売テレビ
海の上で災害や事故が起きた時、海上保安庁のヘリコプターが出動して上空から現場の状況を伝えます。適切な表現でわかりやすく伝えられているかを審査する競技大会が開かれました。ニュースエブリィの内田直之キャスターが特別アドバイザーとして参加しました。 (記者) 「かなり迫力のある声が聞こえている。現在、被疑者を抑える制圧の部が行われている」 第10管区海上保安本部が行った警備や救難の競技大会。相手を取り押さえる「制圧の部」や「人命救助の部」など部門にわかれて行われました。10管本部が独自に行うのが「災害広報の部」です。口永良部島で爆発的噴火が発生し噴火警戒レベルが5に引き上げられたという想定で現場の上空から被害の状況などを正確にわかりやすく伝えられるかを競います。通信士や航海士など10人が参加し噴火や火砕流の状況を伝えました。 (実況) 「新岳山腹には火砕流が発生した痕跡が認められる」 こうしたライブ映像は、海上保安庁だけでなく総理官邸などにも送られます。 (実況) 「画面中央の白色の建物上部に避難者であろう子供2名、老人男性1名が認められる状況。番屋ケ峰、避難所は火山活動の影響を受けていることは確認できない」 ニュースエブリィの内田直之キャスターが特別アドバイザーとして参加しました。 (内田直之キャスター) 「はっきりしっかり伝えようという意識が冒頭から伝わってきたので良かったなと思いました。そして何よりも村本さん声がいいですね。火山の噴煙がアップで映ったときに噴煙の量や色味は伝えられていなかった。活動状況を伝える上で大事な要素。ぜひ触れて欲しかったなと思った」 現場に出てわずか1年半という池ノ上さんが見事、優勝しました。 (れいめい・池ノ上春奈運用司令士補) 「的確なアドバイスを頂けたので実際にナレーションをする機会があれば生かしていきたいと思う」 広大な海域を抱える10管本部。現場の映像の重要性は増していると言います。 (第10管区海上保安本部環境防災課・田中泰則課長) 「現場の状況を的確に把握し報告する。スキルを磨いていただき迅速な救助対応、災害対応につながることを願っている」 こうした取り組みが国民の生命を守ることに繋がる。今後も続けていくということです。