イネカメムシが二番穂にも 「勘弁して」恐れる越冬増 複数県で発生確認
株すき込みを
二番穂に同害虫が発生すると、どんな影響が出るのか。農研機構・病害虫防除支援技術グループに見解を求めると、担当者は「越冬する個体が増える可能性がある」と説明した。 稲刈り後、同害虫の幼虫は餌不足で死ぬことが多い。ただ、二番穂から栄養を得てしまうと「成虫に育ち、冬を越せる個体が増える可能性がある」(同担当者)という。 越冬数を増やさない対策として担当者は二番穂の早期刈り取りが有効だとし、すみかになる株自体をすき込むことも勧める。 二番穂は暖かい気候が続くと出やすくなるという。気象庁は、11月の気温は全国的に高めで推移すると予測。「平年は二番穂が出ない地域でも、高温が続くと出る場合がある」(同)として警戒を促す。 (高内杏奈)
日本農業新聞