殺人容疑で5人再逮捕 被害男性から「守りたかった」多摩川遺棄事件
多摩川の河川敷で昨年12月、無職原唯之さん(当時46)がスーツケース内から遺体で見つかった事件で、神奈川県警は14日、元交際相手の無職西高舞容疑者(32)と両親、兄、交際相手の男の計5人=死体遺棄容疑で逮捕=を原さんに対する殺人容疑で再逮捕し、発表した。母親は容疑を否認し、ほか4人は認めているという。捜査関係者によると、複数の容疑者が逮捕前の調べに「(西高容疑者を)守りたかった」と説明したという。 【写真】遺体が遺棄されたとされる現場付近=2024年6月5日午後3時45分、東京都大田区本羽田、稲葉有紗撮影 5人の逮捕容疑は、共謀して昨年12月15日夜から16日未明、東京都大田区の西高容疑者の実家で、原さんを絞殺したというもの。捜査関係者によると、事件直前、5人は実家近くに集まっていたといい、県警は事前に計画し、役割を決めた上で原さんを殺害したとみている。 県警は5月、原さんの遺体をスーツケースに入れて遺棄した疑いで5人を逮捕。これまでの捜査で、スーツケースに取り付けた重りは西高容疑者が購入し、遺棄は父、兄、交際相手の3人が実行したとみられている。(加藤美帆、村上潤治)
朝日新聞社