千葉で水道代2割値上げへ 全国各地に“値上げの波” 節水も一因に?
■なぜ水道代2割値上げへ?
水道事業に詳しい専門家はこう話します。 近畿大学 経営学部 浦上拓也教授 「低料金を維持していこうと、本来更新しなければならない老朽化した水道管も更新せず、これまで続けてきた所が大きな地震が頻発している。その際に断水が長期化している。自然災害に対して強靭(きょうじん)な水道システムを作っていかなければならない。水道事業は独立採算を原則としていますし、更新の際には(原則)補助金が出ません。なので、更新をするためには水道料金を上げないといけない」 千葉県は水道料金を値上げしない場合、3年後に県営水道局が「赤字」になるとの試算を示しています。 水道料金の値上げは千葉だけではありません。各地では、老朽化した水道管の破裂が頻発。修繕費用などを賄うため、すでに値上げに踏み切った地域もあります。
■神奈川では“すでに値上げ”住民は
神奈川県の県営水道の給水地域では、「地震などの被災時にも『いのち』を守るため」などとして、10月から“段階的”に水道料金を改定。 現行料金からすでに平均16%、1年後に19%、そして最終的には22%引き上げられます。ただ、生活に「水」は欠かせないもの…。 “洗濯” 3人暮らし(40代) 「洗濯が大好きなので非常に困る。きょうも3回(洗濯)してきた。3回してきて、また帰ってからきょう着てきたものを洗う」 値上げ前の請求額でも、2カ月で約1万4000円…。 “洗濯” 3人暮らし(40代) 「洗濯が原因だと分かっているが、どうしても…。洗濯に関しては譲れないのでそこをそのまま…他のところでシャワー出しっぱなしにしないとか。あと、どんなことができるのかな…」 “シャワー” 3人暮らし(60代) 「やれることは全部やっているが、苦しい正直。(家族に)『シャワー止めてね』って言いたいんだけど、毎回ね。疲れて仕事して帰ってきた人にそれは言えない」 “お風呂” 5人暮らし(30代) 「うち3人いるので、子どもが。お風呂もまとめて入れるが厳しい」 節水で、「暮らしのヒトコマ」も変わります。 “お風呂” 5人暮らし(30代) 「昔はザブンと入って『あふれた!』が面白かったが、(今は)『あふれてる!あふれてる!』」 「(Q.湯量を?)半分くらい。それでみんなでまとめて入る」 “洗い物” 2人暮らし(80代) 「(Q.食器を洗う時は?)おけが置いてある。それでまずザッと洗って。すすぐ時に水道を使うようにしている。ケチャップやソースはいつもトイレットペーパーの安いのを買っておいて、ぬぐい取る。水はすごく大切だなということは意識している」
テレビ朝日