【じぶん年金の作り方】老後に向けて…投資の重要ポイント3選
じぶん年金の正しい作り方は?投資の重要ポイント3選
年金はあくまで老後のためのお金ですから、適切にリスクを抑え、いざという時のために資産が大きく目減りしないことが求められます。続いて、じぶん年金という目的にあった投資先の選び方を詳しくみていきましょう。 ●分散投資がカギ 投資においては「分散」が大切です。 単一の株式や債券などに投資すると、発行元の信用低下などさまざまな要因により大幅に下落するリスクがあります。もし、老後お金が必要なときに資産が目減りしていては本末転倒になってしまうでしょう。 したがって、分散投資では特定の指数に連動する「インデックスファンド」が主流です。たとえば、バブル崩壊後の日経平均を見ると少しずつですが成長を続けているため、安定して資産を積み立てられます。 ●優遇税制をフル活用する 老後のための資産形成であれば、iDeCoも活用したいところです。 iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、公的年金とは別で、毎月自分で年金を積み立てていく制度のこと。投資で得た利益は非課税になるうえに、厳選された商品のみ選べるので、初心者でも安心して運用をはじめられます。 加入者数は、2023年9月時点ですでに300万人を超えていることから、多くの人がじぶん年金に関心を寄せていることが伺えます。 iDeCoでは、掛金を60歳になるまで引き出せない点がネックです。しかし、元より老後資金として投資するのであれば大きな問題にはならないのではないでしょうか。 ●株式と債券の相関関係を理解する 老後のための長期資産形成においては、株式と債券それぞれの特性を理解し、適切に分散しなければなりません。 株式は、企業や経済の成長が反映されるため、成長率が大きいのが特徴です。反面、景気や企業成績などの影響で、単年度では大きく下落するケースも少なくありません。 一方、国や地方公共団体などが発行する債券は、利回りが低めです。しかし、信頼できる発行元なら約束通りの条件で償還される可能性が高いため、値動きも比較的抑えられています。 年金を運営するGPIFでは両者を組み合わせ、大きく勝たないが大きく負けない堅実なポートフォリオを実現しています。 老後に近づくにつれ、少しずつリスクの低い債券の割合を増やしていくことで、うまくじぶん年金を作れるのではないでしょうか。