【バスケ】滋賀レイクスの高卒プロPG・湧川颯斗が見据える日本代表 「Bリーグで結果を残せば繋がる」
Bリーグ2部(B2)・滋賀レイクスは6日、アウェーの照葉積水アリーナでライジングゼファー福岡と対戦し、90-78で勝利。西地区優勝を決めた。今シーズンはここまで56試合を終え、41勝15敗。プレーオフ進出を決め、セミファイナルまでのホームアリーナでの開催権を獲得するなど、最短でのB1復帰に向けてチームは勢いを増している。 若手ポイントガードとしてチームを支えるのが、19歳の湧川颯斗だ。194㎝84kgの湧川は、福岡大附属大濠高校在学中の2022年12月に特別指定選手として滋賀に加入。2023-24シーズンのプロ契約も同時に発表され、話題となった“高卒プロ”だ。 2年目となる今季はここまで全56試合に出場し、約20分間の出場で平均得点7.2点、3.1リバウンド、2.9アシストを記録している。23年にはFIBA U19ワールドカップ日本代表ディベロップメントキャンプにも招集されるなど、将来の日本代表選手としても期待がかかる。 高卒プロとして滋賀で成長を見せる湧川が、ここまでのシーズンについてや高校とプロとの違い、日本代表への思いなどについて語ってくれた。
1日5食の食トレで体重9キロ増加
ープロ選手として1シーズンを過ごしてみての感想は 今シーズンは初めてシーズンを通して過ごすので、終盤になって感じることは「休むことが大事」なのかなと。高校のときはずっとバスケをやっていないと置いていかれるというか、なにか落ち着かなかったのですが、こっち(滋賀)に来て60試合通してやるきつさというのを実感しました。(このきつさは)高校のときは経験したことがなかったので、そこで初めて休みの大切さを知りました。 ー高校のときとは疲労度は違いますか? (高校バスケとは)強度が全然違うので、ワンプレーで息があがったりもする。そこは全然違います。色んなタイプの速い選手だったり、ごつくてパワー系のガードの選手もいるので、身体も疲れます。 ー高校卒業後すぐにプロになったことで良かったことはありますか? 良かったことは、早くトップのレベルでバスケットができることです。自分自身の目標が(日本)代表なので、代表の選手がいる中でプレーできることはいいことかなと思います。 ー逆に悩んだことは? 最初はフィジカルやスピードについていくのに必死でした。 ー体重を増やされたそうですね 入った当初(22年9月)からシーズン開幕前(23年9月)までで、9キロ増えました。 ー当たり負けしない身体づくりのためですか? そうですね。(ポイントガードは)フィジカルがないとできないポジションでもあるので、そこは一番の課題にしていました。 ー体重を増やすというのは大変な作業だと思いますが、具体的にどんなことをしましたか? ご飯を食べるのとトレーニング、この2つをやりました。けっこうきつかったです。元々1回(の食事)で量を食べられないので、何回かに分けて食べたりしていて。1日4、5回に分けて食べていたので、そんなにお腹いっぱいな状態にはあまりならなかったです。トレーニングのほうがきつかったです。 ープレー面で変化はありましたか? ボールを取られたりすることが少なくなったのは感じますね。身体で守れたりもするので。 ー思い切ったプレーができたり、インサイドにも積極的に攻め込めるように? そうですね。 ーご自身の得意なプレースタイル、強みは何ですか? ドライブが一番の強みだと思っています。 ー逆に伸ばしていきたいポイントはありますか? ポイントガードとしてのスキルだったり、(バスケット)IQとかを向上させていくことです。あとは3ポイントが徐々に安定してきてはいるのかなと自分では思うのですが、トップのチームの選手を見たら全然なので、そこを上げていかないといけないなと思っています。