音楽家80人、被災地支援へ結束 富山のオルビスで24日、チャリティ・マラソン・ライブ
ジャンル超えリレー出演 能登半島地震の被災地を支援するため、県内の音楽家らが24日、県民小劇場オルビスで「みんな集まれ! チャリティ・マラソン・ライブ」を開く。3時間余りの公演で、多彩なジャンルの80人がリレー形式で歌や演奏を披露する。開催を呼びかけた富山市のジャズピアニスト、桑原晶子さんは「個人の力は小さいけれど集まれば大きな力に変わる。多くの人に来てほしい」と話している。 桑原さんはコロナ禍で活躍の場を失った音楽家たちのために、富山市町村に音楽スタジオ「MusicLaboK」を開設。今回の地震後、スタジオに集まってくるミュージシャンたちに「何か支援ができないか」と持ちかけたことが、チャリティー公演のきっかけとなった。賛同者がそれぞれのつながりを生かして輪を広げ、大学生から70代までの約80人が出演することになった。 当日は吹奏楽やトーンチャイム、民謡、昭和歌謡などさまざまなジャンルの13ステージを繰り広げる。ジャズセッションコーナーでは、日頃は個人で活躍するボーカル、ピアノ、ベース、ドラムなどのミュージシャンが、この日限りのグループを組み演奏する。ボーカルグループ「grava」の布上智子さんは「被災地復興のメッセージを込めた選曲も見どころ」と言う。
出演者や来場者に2千円以上の寄付をお願いし、必要経費を除いた売り上げの全額を被災地に送る。桑原さんは「一人一人が心を込めて演奏する。一緒に音楽を楽しむことで被災地を応援しよう」と語った。 趣旨に賛同した音楽家は、今回出演する80人よりも多く、今後もメンバーを変えながら開くことを検討している。 午前11時開演。全席自由で入場料千円。出入りは自由。問い合わせは実行委員会事務局、電話080(3047)7616。北日本新聞社後援。