高級菓子のような化粧箱に菊満開! 贈りやすさに着目した新商品
熊本県上天草市の花き農家・木下一さん(44)は、贈りやすさに着目した菊の新商品開発を手がける。今回、茎を短く切った菊を高級菓子のような化粧箱に入れた商品を試作。四十九日法要での手土産などを想定する。花瓶や仏壇がない家などにも持っていきやすいよう工夫して、需要喚起につなげる考えだ。 試作中の商品は、縦横の長さが13・5センチ、高さ11センチのオリジナルの化粧箱に満開に咲かせた大菊を1輪入れ、ピンポンマムなど小花で周りを彩る。箱は黒と赤の2種類で、大菊は白とカラーマムを選べる。冬場であれば1、2カ月、夏場でも最低で2週間以上日持ちする。地元産の小花を使い、花需要の喚起も目指す。 同農園は約60アールで、仏花などに用いる白の大菊を中心に栽培。これまで、化粧箱が花瓶の代わりとなる、どこにでも飾りやすい商品などを開発してきた。 木下さんは「そのまま飾れるようにすることで菊を持っていきやすくして、贈る場面を増やしたい」と話している。
日本農業新聞