縄手通りで暮れの市 年の瀬実感 長野県松本市
長野県松本市中心街の縄手通りで25日、年末恒例の「暮れの市」が始まった。クリスマスムードから一転、正月飾りや縁起物を販売する露店が並び、よい新年を迎えようと市民が訪れ、買い求めている。30日まで。 地元露天商らでつくる中信街商組合が毎年開く。手作りの門松や長さ1メートルもある見事な大黒締め、松の枝、松本伝統の竹細工「お神酒の口」などを販売する。 市内横田の村瀬孝明さん(70)は「1月に能登半島地震で被災した能登島(石川県七尾市)の知り合いの民宿に贈る熊手を購入した。元気づけられたら」と願っていた。 今年も通りに3店舗を並べた井箟(いのう)商店の井箟末子さん(85)は「縁起を担いで毎年、同じ店で買ってくれる人も多い」と話し、常連客と和やかに会話を交わしていた。 販売はおおむね午前8時~午後5時。
市民タイムス