「おじいちゃんのお店を潰したくない」高3で店主となった女子大生(22)の町中華に国内外から客が殺到! 店を手伝う幼馴染はあの元プロ野球選手の娘! 〈ドキュメントご飯屋さん〉
千葉県松戸市にある町中華「中華料理 東東(トントン)」は、デカ盛りメニューなどがSNSで話題となり、国内各地のみならず、海外からもお客さんが集まる人気店だ。この店で店長を務めるのは、大学3年生の池田穂乃花さん(22)。初代店主だった祖父の死後、潰れそうになった店を守るため、幼馴染の許維娟(シュウ・ウェイジェン)さん(22)と一緒に店に立ち続けている。 【画像】厨房で奮闘する女子大生ふたりと「東東」の人気に再び火をつけた1ポンドの肉を使った「ステーキチャーハン」
海外からの客も来店する話題のお店
午前10時の開店の前には、すでに複数のお客さんの姿が店先に見られる。開店と同時にお客さんが次々に入っていき、お昼前にはすでに満席だ。 人気メニューは1ポンドのステーキが景気よく乗せられた「ステーキチャーハン」(2900円。税込、以下同)や、巨大ハンバーグがのった「ドデカハンバーグチャーハン」(1100円)などのデカ盛りメニュー。他にも、創業当初から人気の「純レバ」(880円)は新鮮なレバーを揚げているので臭みがなく、秘伝の甘辛いタレは白米との相性が抜群だ。 店のオリジナルパーカを着てラーメンをすすっていた50代の男性客は、「今日でちょうど、全メニューを制覇しました!」と胸を張る。友人の紹介で店を知り、毎日のように通うほどの常連に。「美味しいし、量も多い。お店の2人もかわいくて応援しています」 カウンターで食事をしていた別の男性は、先代のころから店に通っていたそう。 「マスターが亡くなって一時は味が変わったけど、最近は昔ながらの味に戻ってきまた。おすすめはチャーハンですかね。優しい味わいで別のメニューと組み合わせて食べてもおいしいですよ」 店内には、スーツケースを持った韓国からの旅行客も。店長の池田穂乃花さんが韓国のアイドルグループ「New Jeans」のミンジさんに似ているとSNSで話題になり、韓国から池田さんを一目見ようと訪ねてくる観光客もいるそう。「穂乃花と『写真を撮ってアリーナにいるみたい!』と喜んでくれるお客さんもいるんですよ」とはシュウさん。 そんなシュウさんのお父さんは台湾のプロ野球や埼玉西武ライオンズなどで投手として活躍した元プロ野球選手の許銘傑(シュウ・ミンチェ)さんだ。店内にはサイン入りのユニフォームも飾られていて、台湾の野球ファンがわざわざ娘のシュウさんを応援しに足を運んでくることもあるという。 「日本全国や海外からもいろんな方がおじいちゃんの味を食べにきてくれたり、私たちに会いにきたりしてくれて。すごくうれしいです」と池田さんは話す。