「早く復旧を」切実な願い…避難指示の対象は別荘など19棟 白馬土砂災害1カ月 応急工事続く
長野放送
長野県白馬村みそらの地区で発生した土砂災害から16日で1カ月。土砂が流れ出た沢では県による応急復旧工事が続いていて、住民からは早期の完成を求める声が上がっています。 しんしんと雪が降る白馬村北城のみそら野地区。 (記者リピート) 「避難指示が出ている場所では雪が降る中、土砂の撤去作業が行われています」 一帯が茶色い土砂で覆われたあの土砂災害から16日で1カ月です。 みそら野地区では12月16日、黒豆沢が崩れ、土砂が流れ込みました。村によりますとこれまでに全壊1棟、床下浸水2棟が確認されていますが、沢の近くの建物の被害状況はまだ確認できていないということです。 避難指示は段階的に縮小され、現在の対象は、別荘など19棟。宿泊施設などに避難している人はいないということです。 崩れた黒豆沢では、県が応急復旧工事を続けています。 これまでに土砂で埋まった水路の代わりとなる仮設の水路の設置が完了し、現在、沢から土砂が流れ出ないようにするためのネットの設置などを進めています。県は「できるだけ早く完成させたい」としています。 住民はー。 住民: 「できるだけ早く二次災害が起こらないように(土砂の流出を防ぐ)擁壁をまず先に立ててほしいというのが切実な願い」 災害では、地区の宿泊施設も影響を受けましたが、日常を取り戻しています。 こちらのホテルでは露天風呂に土砂が入り一時、使えませんでしたが…。 片付けを終え12月28日から風呂を再開しました。客足も例年通りに戻っています。 ホテルオークフォレスト・総支配人: 「出鼻を若干、くじかれましたけど、これから何事もなく春まで、あるいはそれ以降も頑張っていきたい」
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