第2次スマートフォン戦争が始まった…「AI搭載」で消費者にアピール(海外)
アップル、サムスン、グーグルは、自社のスマートフォンに新たな息吹を吹き込むためにAIに注目している。 【全画像をみる】第2次スマートフォン戦争が始まった…「AI搭載」で消費者にアピール 彼らはAIを活用し、スマートフォンへの関心が薄れている消費者に販売するつもりだ。 これはかつては熾烈を極めていたスマートフォンメーカー間の戦いに新たな時代を告げるものだ。 あなたはほぼ間違いなくスマートフォンを所有しているだろうが、何年も同じ物を使っているように感じているだろう。 かつてはアップル(Apple)やサムスン(Samsung)などの業界大手が、消費者のポケットに入れるハイテク機器を増やすために熾烈なスマートフォン戦争を繰り広げていたが、近年ではこうした機器はありふれたものとなり、その機能も頭打ちになっている感がある。 何十億もの人々がスマートフォンを所有するようになり、スマートフォンを販売する企業は、ユーザーにスマートフォンの購入を説得するためにそれほど努力する必要がなくなっている。 競争は沈静化したかもしれないが、当初のスマートフォン戦争は、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)にとっても非常に熾烈だったようで、彼は「熱核戦争」も辞さないと宣言していたほどだった。 2007年1月に初代iPhoneが発表されてからわずか11カ月後にグーグル(Google)が発表したスマートフォン用OSのアンドロイド(Andoroid)に対して、このアップル創業者は激怒していた。アップルの苦労が盗まれたと感じていたのだ。 ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)による伝記によると、ジョブズは「必要なら死に際になっても、この過ちを正すためならアップルの400億ドルの現金をすべて使っても構わない」と話していたという。 その反感はグーグルに対してだけにとどまらなかった。2010年、アップルの経営陣たちはサムスンのギャラクシーS(Galaxy S)に対して激しく怒った。彼らはそれをiPhoneとうり二つだと考えていたのだ。長年アップルの主要サプライヤーだったサムスンがグーグルと提携してアンドロイドを自社製端末への搭載を決定したことによって、同社とアップルの仲はさらに悪化した。 その後、特許侵害をめぐる激しい訴訟が何年も続き、スマートフォンメーカー各社はポケットサイズのハードウェアのビジョンを消費者に売り込もうと激しい駆け引きを繰り広げた。 特許をめぐる裁判で2018年に和解が成立し、この激しい争いには終止符が打たれたが、今、スマートフォン戦争の新時代が始まる兆候がある。今回はAIによってさらにパワーアップしようとしているのだ。