“古巣”セビージャ&バルセロナの不振、“盟友”モドリッチ…欧州を離れたラキティッチが語る
■“最愛”のセビージャ
またラキティッチは、最愛のクラブにも言及。在りし日にブロンズヘアーを靡かせながら『ラモン・サンチェス・ピスフアン』を駆け抜けた後、6年の月日を経て復帰した同選手は、最も公式戦に出場した外国籍選手として名を刻んだセビージャについて、“一番幸せだった”と回顧している。 「キャリアで一番幸せだった場所? うん、それは明白なんだ。バルセロナでは全てを勝ち獲ることができた、バーゼルにはとても感謝している…。でもね、僕の故郷はセビージャだよ。それこそが、僕があの街と人々に対して抱いている愛と感謝。素晴らしいことだと思う」 「セビージャの状況? それについて説明しなければならないとしたら、僕たちは何時間も何時間もこれを続けることになる。バルセロナやレアル・マドリードでもない限り、フットボール界でこれだけ発展させるのは難しいこと。ヨーロッパで常にそこにいることができるチームはほんの一握りだ。昨シーズンは複雑だっけど、ヨーロッパリーグで優勝し、特にあのような形で優勝できたことは特別なことだった。マンU、ユーヴェ…といったヨーロッパの強豪を凌駕したもので、独自のやり方でそれができるのはセビージャだけ」 「ただ今は、再び不調に陥り、プレッシャーにさらされている。打開策はクラブがより穏やかで、より安心で、そしてもう少し自尊心を持てるようになることかな。まずは、ここから始めよう。僕はこの地から試合を見ているし、苦しい思いをしているよ。ただこの状況は、勝利で終わらせられる。3連勝でもすれば、心の平穏と必要な自信を得ることができるはずだ」
■“古巣”のバルセロナ
さらにラキティッチは、ラ・リーガでのもうひとつの“古巣”にも目を向ける。先のセビージャ同様に、不振に喘ぐバルセロナについては、「バルサは6年間、僕の故郷だった。特別な愛情を持っているから、この状況を見るのは辛い。シャビが親しい友人であるという事実を抜いたとしても、それは僕の魂を傷つける。結果でそれを解決できることを願っているよ」と切実。加えて、最大の宿敵であるレアル・マドリードの例を引き合いに出しながら、凋落の原因は“世代交代”にあると見解を示した。 「恋人がいた頃はあまり気にかけなかったのに、彼女を失って初めて気づくようなもの。レアル・マドリードは、すべてのことを少しずつうまくこなしてきた。まだ、トニ(・クロース)とルカがチームを引っ張っているようにね。その点、バルサは急ぎすぎたのかもしれない。僕は目を見張るような才能を持つガビとペドリが、クラブとスペインの将来をになっていくと確信していたんだけど、僕たちの助けが彼らにも必要だったのだろう。(ジュード・)ベリンガムほどの選手たちでも、ルカやトニから日々学べることにとても感謝していると確信をもって言える」
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