“古巣”セビージャ&バルセロナの不振、“盟友”モドリッチ…欧州を離れたラキティッチが語る
今冬にセビージャからアル・ジャバブ(サウジ・プロフェッショナルリーグ)に加入した元クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチが、スペイン紙『マルカ』のインタビューに応じた。 スイス生まれのクロアチア移民2世の現在35歳は、バーゼルでプロキャリアを始めた後、シャルケ、セビージャ、バルセロナの4クラブに在籍。セビージャでヨーロッパリーグを2度、バルセロナではラ・リーガとコパ・デル・レイを4度、チャンピオンズリーグを1度制するなど、多くのタイトルを獲得した。ラ・リーガ通算483試合に出場し60得点71アシストを記録した他、クロアチア代表としても通算106キャップを誇り、ロシアW杯では同国史上最高成績となる準優勝に大きく貢献している。 欧州を離れてから約1カ月半、異国の地でプレーするラキティッチは「ヨーロッパではないことを理解しなければならない。ラ・リーガのように、週末のサンチェス・ピスフアン(セビージャの本拠地)のように、4万人の観客を集めるようなことはないよ。ただね、スタジアムは小さいけれど、熱狂的で、良いフットボールを見たい、学びたいという欲求がたくさんあるんだ。それは、とても美しいこと」と告白。さらにインタビューでは、“盟友”や“古巣”についても語っている。 [写真]=Getty Images
■“盟友”のルカ・モドリッチ
「彼を残して離れることになったのは残念に思う。セビージャ戦で得点を決めたことは、ちょっと気に入らなかったけど(笑)」とユーモアを交えながら、ルカ・モドリッチについて述べたラキティッチ。クロアチア代表でチームメイトとして、ラ・リーガではライバルとして、同じピッチに立つことが多かった両者だが、ラキティッチは「ルカのような選手を楽しむことができるのは、僕たち全員にとって幸運なこと」と口にしつつ、以下のように続けている。 「毎日それを証明しなければならないことを少し気の毒に思うけど、本来、彼は何も与える必要はないんだ。僕たちが、見て楽しまなければならないのだから。チームメイト、マドリー、ファン、会長が持っているものは、ルカ・モドリッチを楽しむための計り知れない幸運だ。ラ・リーガの、そして全てのフットボールファンもだ。続けてくれることを願っている。彼のいないマドリーやラ・リーガを想像するのは不可能。決断を下すのは彼自身だけどね。僕が兄のように慕っていることを、彼も知っている。多くの瞬間を一緒に生きてきた…。ルカは僕の家族のひとりであり、僕の一部でもある。ピッチ上での魔法や振る舞い、笑顔をこれからも楽しめたら嬉しい」