「日本文学の歴史とは、猫文学の歴史だったのだ」三宅香帆さんが選ぶ【猫が物語に登場する小説】5作
桜吹雪の中、猫が走り出して…
『源氏物語』紫式部 著 角田光代 訳 主人公光源氏の恋模様と生涯を描く日本文学最高の傑作。 「光源氏の若き正妻、女三の宮が飼っていた猫は、物語に大きな波紋を呼ぶ存在。桜吹雪の中、この猫が走り出したことによって、柏木という男性と出会うことになり、不倫のきっかけをつくってしまうのだ。読むたびに日本の文学の歴史とは、猫文学の歴史だったのだと気づくだろう」 三宅香帆(みやけ・かほ)さん 書評家 大学院在学中に作家デビュー。会社員を経て独立。新刊の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)が話題。 猫とは:手に届かない夢。 K-POP界のレジェンド、ドンヘさん、ウニョクさんをお迎えしたスペシャルインタビュ―、JOさんと愛猫ミントの貴重な2ショット、SNSで話題沸騰中のマンガ『猫に転生したおじさん』作者・やじまさんによる特別描きおろしマンガ&シール付録など、「猫のいる毎日は。」特集は「CREA」2024年夏号でお読みいただけます。
高田真莉絵