<高校野球>甲子園の勝負メシも、グッズ店も、阪神園芸も待っていた 交流試合に歓喜
センバツ交流試合が行われる阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)の地元では、球児たちの来場を歓迎する声が相次いだ。 球場近くで「大力食堂」を営む藤坂悦夫さん(81)、初枝さん(78)夫婦は「球児の一生の記念になるだろう」と万歳をして喜んだ。名物のカツ丼が「勝負メシ」として知られる名店。悦夫さんは「全国から選手が来ると周辺の活気が違う」と話し、初枝さんは「球児が最後に甲子園の土を踏むことができてよかった」とホッとした様子だった。 高校野球グッズ専門店「甲子園桃太郎」の太田雄一郎社長(36)は「最高のサプライズ」と歓喜。球児を元気づけようと、5月から希望を受けてユニホーム柄のキーホルダーなどを無料で作ってきた。現在は今春センバツに出場予定だった32校分を作製中で「各校に送りたい」と話した。 甲子園のグラウンド整備を担う「阪神園芸」の金沢健児・甲子園施設部長(53)は交流試合の開催に「今年は諦めていたが、張り合いになる」と受け止め、「一度は諦めた舞台。甲子園が夢に出てきた球児もいるのではないか。その夢のイメージ通りの舞台を準備したい」と意気込みを見せた。【峰本浩二、稲田佳代、荻野公一】