【未練も】次期衆院選不出馬と政界引退表明の塩谷議員…片や自民党県連は静岡8区候補者公募を今週にも開始へ
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
10日、次の衆院選に出馬せず政界引退を表明した塩谷立衆院議員。会見では自民党への“恨み節”や国会議員への“未練”も口にしました。一方、自民党県連は静岡8区の次の候補者を選ぶ公募をできる限り早く始める考えを示しました。 (西尾 拓哉 記者) 「塩谷議員が浜松市内のホテルに入っていきます。自らの進退について支援者にどのような説明をするのでしょうか」 10日、地元・浜松市のホテルに姿を見せた比例東海ブロック選出で静岡8区の塩谷立衆院議員。支援者に対し“次の衆院選には立候補せず政界を引退する考え”を明らかにしました。政界引退は「1週間ほど前に決断した」と説明しましたが、会見では自民党への“恨み節”も…。 (比例東海・静岡8区 塩谷 立 衆院議員) 「処分については非常に悔しい、大変憤りを感じているところですが、そうはいっても現実の問題、逆風がまだまだ続いている状況ですから、それを乗り越える環境に全くない」「(安倍派の)座長の役割をしっかり務めていきたいと思っていましたが、その直後に今回の(裏金)問題が発覚しましたから、座長になったとたんに責任が全部こっちにきたような感じですよね」 会見では、裏金事件をめぐる質問も相次ぎましたが、「知っていることは全て話した」と繰り返しました。 (比例東海・静岡8区 塩谷 立 衆院議員) 「私が何かやったのなら別ですよ。何かやったわけではないですから、その辺は真相究明が全くされていないということだと思う」「誰が始めたのか、誰が指導したのか。ぜひ調べてほしい」 一方、総裁として離党勧告処分を下した岸田総理に対しては…。 (比例東海・静岡8区 塩谷 立 衆院議員) 「(岸田)総理も8月14日になってやっと責任をとるということでしたが、早く責任をとってしっかり政治改革を進めればこんなに長引く話ではなかった。われわれの処分は何だったのか。処分をやったらだいたい終わりじゃないですか、普通は。われわれは犬死したようなそんな思いですよ」 このように批判し“犬死したような思い”と表現する場面も。文部科学大臣や自民党の総務会長などを歴任し、約30年にわたって衆院議員を務めた塩谷議員。後継候補は「指名しない」考えを示しましたが、長年 所属した党を離れ、無所属となっての政界引退に、最後まで“未練”をのぞかせました。 (比例東海・静岡8区 塩谷 立 衆院議員) 「逆風というか政治資金問題で処分が出て終わりじゃないんだよね。ずっとそれが続いているからね」「今回(裏金事件)のことがなければ次(の衆院選に)出ていましたね。そういう思いできましたから」 Qもう晴れ晴れしていますか? 「いやいや、残念ですよ。悔しい思いで、まだいつかやる時期が来るのかなというような気持ちもありますしね」 一方、塩谷議員の不出馬を受けて、自民党県連は、11日、役員会を開き、静岡8区の新たな候補者である支部長を選ぶ「公募」を、早急に行う方針を確認しました。相坂幹事長は「最速の方法で候補者を決めたい」として、公募については今週中にも始める予定です。