スティーブ・ジョブズが死の1年前、自分に送ったメールに書いた「意外な洞察」
職場はつながりや信頼が得られる場である
リモートワークやデジタル・コミュニケーション・ツールが主流となっている現代では忘れられがちですが、昔から職場は社会とのつながりや帰属意識を得られる場であり、単に生計を立てるためだけでなく、意義や目的、さらにはコミュニティを見出す場でした。 リーダーは、この関係性が果たす役割を認識して、健全かつ生産的な職場環境を育む必要があります。周囲からの支えを認識することで(たとえそれが間接的にであっても)、ジョブズはこのことを理解していたと言えるでしょう。 自分の成果だけではなく、そこにいるだけで尊重されていると社員が思えるような、帰属意識を促す職場こそが最高の職場なのです。 仕事と生活の境界線が曖昧になりつつある現代において、こういった強い結びつきを促す環境を整えていく責任がリーダーにはあります。 これは単にチームビルディングや交流会にとどまりません。社員同士の関係性を根本から考え直す必要があるのです。 お互いを支えあう関係にあるという事実をよく理解すれば、生産的かつ充実して助け合える職場環境を構築していけるでしょう。 スティーブ・ジョブズが自身に宛てたメールは、人生においても仕事においても、周りの人間に支えられていることを認識し、それを受容するようにというメッセージです。 それができれば、周囲の人々の役割に感謝するにとどまらず、自分自身の幸福と成功を確かなものにしてくれるでしょう。 Source: The University of Chicago Press: Journals, The Origins and Psychology of Human Cooperation, The Guardian, Harvard Business Review Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
永木久美/OCiETe