定年退職する前に次の仕事を見つけたいのですが、なかなか見つかりません。民間の人材会社にも登録してみましたが、他にも選択肢を広げておきたいと思っています。利用できそうなサービスや支援はありますか?
セカンドキャリアを模索している方、職探しに苦戦している方、いくつになっても社会参加をしたいと思っているか方など、事情はさまざまですが、シニアに必要な支援について、東京しごとセンター「シニアコーナー」の事例を参考に整理してみました。
東京しごとセンター「シニアコーナー」とは?
東京しごとセンターは、東京都が行う「しごとに関するワンストップサービスセンター」で、キャリアカウンセリングから、各種セミナーや能力開発、求人情報の提供・職業紹介まで、就職に関連したサービスを提供しています。 都民以外の方でも都内で就職を目指す方でしたら利用できます。対象年齢によりカテゴリー分けされているのもいいですね。 ・29歳以下 ・・・「ヤングコーナー」 ・30歳~54歳 ・・・「ミドルコーナー」 ・55歳以上(年齢制限なし)・・・「シニアコーナー」
支援の内容
1.キャリアカウンセリング キャリアコンサルタントの有資格者が対応しています。これからのキャリアプランを考えることは、今後の生き方を左右することにもなりますのでとても重要な支援です。 カウンセリングを通して専門のコンサルタントと一緒に考えることができるため、自覚していなかった新しい気づきもあるかもしれません。 2.応募書類の添削 就職活動における第一関門は書類選考です。応募書類として提出する履歴書や職務経歴書は、読み手の立場に立って戦略的に作成する必要があります。通過率の高い応募書類を作成するためには第三者による添削支援は重要です。 3.面接対策 そして次の関門は面接です。社会人として長い期間過ごしてきているシニアの方にとっては、「今さら?」という意見をお持ちの方もいるかもしれませんが、第一印象、面接での所作、回答内容など留意しておきたい点や対面コミュニケーション上の癖などは確認しておきたいです。また、練習する機会もあれば良いですね。 4.イベント/セミナー ●就活スタートセミナー 就職活動をする上で基本的な心構えをテーマとしたセミナーです。このような、セカンドキャリアを歩みだす際に必要なスタンスを確認できるセミナーは、受講しておいたほうがいいですね。就職活動の進め方なども把握しておきたいところです。 ●履歴書の書き方 写真、学歴・職歴欄、取得資格、性格、志望理由など、作成にあたって留意すべき点を確認しておく手段の1つとして有効だと思います。 ●職務経歴の棚卸し/職務経歴書の書き方 職務経歴の棚卸しで、客観的に今までのキャリアを振り返ることができます。このプロセスは自分自身を知る良い機会になると思います。 ●その他 マネープラン、ライフプランに関するものや、健康管理など、シニア向けの暮らし方に関する知識を得る機会もあります。
まとめ
就労人口の多い東京の事例として、東京しごとセンターの業務の一部を紹介しながら、シニアの方に必要な支援についてリストアップしました。 地域のハローワークや民間の人材会社のサービスなどを活用する際の参考になればと思います。 出典 東京しごとセンター シニアコーナー 執筆者:仁木康尋 日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部