無料で渡れる「関門トンネル」が凄い! 「車で5分」歩くと15分…!? 約800mの「海底の旅」を踏破してみた
珍しい! 無料で渡れる「関門トンネル」とは?
関門トンネルは、山口県下関市と福岡県北九州市門司区を結ぶ、海底トンネルです。 最も古いJR山陽本線が通るトンネル、戦後にできた国道2号のトンネル、山陽新幹線が通る「新関門トンネル」の3本が存在しています。 このうち国道には人が歩ける人道があります。今回、その人道を歩いてみました。 【画像】これが「関門トンネルの最も深い中央部にあるモノ」です。(11枚)
国道2号の関門トンネルには人道があります。歩行者と自転車が通行可能。つまり、海底の下を、そして関門海峡を歩けるということです。 地元や周辺地域の人には知られていることですが、関東や関西などといった他の地域に住む人は知らないケースもあるかもしれません。 今回は、下関側のトンネルから入り、門司側へ向かいます。 下関側入口の海峡沿いは、「みもすそ川公園」として整備。ここは源平合戦の決着をつけた壇ノ浦の戦いや、幕末から開国へ至る経緯で起こった馬関戦争(下関戦争)の舞台です。 そのため、公園には源義経と平知盛の像や、100円を入れると発射音と煙が出る長州砲(馬関戦争時の長州側の大砲)のレプリカがあります。関門海峡、そして日本の歴史をも感じられるスポットです。 下関側の人道入口のそばは、駐車場が整備されています。門司側の入口も近くに駐車場があるため、クルマで来てトンネルを歩いて往復することも可能です。 トンネルへ行くにはエレベーターに乗りますが、その前に料金箱があります。歩いて通る場合は無料です。 自転車や原付で通る場合は20円がかかり、トンネル内を押して歩きます。つまり、自転車などに乗ったままトンネルを通ることはできません。 料金箱の前を通り過ぎると、設置されているエレベーターは2基。大きさが異なりますが、小さいサイズでも20名以上の人が乗れるので、どちらも自転車で入っても余裕がある広さです。 ただし、下関側で55m、門司側で60mとかなりの深さがあるため、エレベーターを待つ場合もあるでしょう。