トランプ氏再登板、ニッチな新興国ジャンク債に投資妙味-リスク選好
トランプ氏の政策公約はおおむね米国のインフレをあおるものと考えられており、投資家は引き続き次期政権下における世界の金利とドルの行方を推し量ろうとしている。また、トランプ氏の関税計画は、メキシコや中国など一部の主要新興国に極めて大きな影響を与える可能性がある。
PGIMの新興国市場債責任者キャシー・ヘップワース氏は、重要な政策や、それが経済成長や流動性にどのような影響を与えるかなど、市場がまだ知り得ないことが多々あると指摘。「現時点では、新興国市場にある程度のボラティリティーが生じると想定している。ハイイールドのスプレッドには各国それぞれのけん引要因があり、アウトパフォームを続ける公算が大きい」と述べた。
ラザードの新興国市場債共同責任者として約80億ドルを運用するアリフ・ジョシ氏は「新興国市場における低く垂れ下がった果実は高利回りの公社債だ」と述べ、「利回りの高いデュレーションの短い国債および社債の売りを、魅力的な買い時と捉えている」と説明した。
原題:As Trump Era Dawns, Risky Emerging Market Bonds Lure Traders (1) (抜粋)
--取材協力:Jorgelina Do Rosario.
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Vinicius Andrade, Carolina Wilson, Zijia Song, Catherine Bosley