香港は終わらず、割安株と考えよとモビアス氏-ハイテクとAIに活路
(ブルームバーグ): 著名投資家のマーク・モビアス氏によれば、香港は競争力を維持するためには、自らの強みをもっと活用する必要がある。
モビアス・キャピタル・パートナーズ共同創業者の同氏(87)は「香港:終わりには程遠い」と題した文章をブログに投稿し、「時代に合わせて動かなければ、取り残されるリスクがある」と指摘。
「香港は植民地時代の荷物を捨て、自らを改革し、長年培ってきた強みをもっと活用しなければならない」と呼びかけた。
モビアス氏は香港を最近訪れた際、香港を取り巻く悲観論に驚いたと明らかにした上で、香港ビジネスの「基本精神」がまだ強く「生きている」ことは明白だと論じた。
同氏は、香港を割安株に例え、投資の観点からは「どの都市や国であれ、可能性を否定するのは決して得策ではない」とし、どの市場も「本当にゲームから外れることはない」との考えを示した。
香港がレバレッジとなり得る分野に触れながら、ハイテクと人工知能(AI)を巡る米国と中国の対立激化に言及。
「現在進行中のハイテク競争において、中国が米国を凌駕(りょうが)できるかどうかはまだ分からない」が、「中国の野心的な計画に合わせてテクノロジーとAIを受け入れ、中国と世界の架け橋としての役割を強化することで、香港は大きな利益を得ることができると私は信じている」とコメントした。
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原題:Mobius Says Hong Kong Needs to Reinvent Itself to Prosper (1) (抜粋)
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Sangmi Cha