ZOZO日本初PGAツアーは成功だったのか。米メディアは前澤氏の閉会式長い挨拶を酷評?!
ちなみに、同誌は、松山についても「勝者」として触れ、「(PGAで)5度2位に入っている松山にとって、これまでで最高の1週間を過ごした。母国の観衆の前でプレーするというプレッシャーがありながら、松山は、毅然としてタイガー・ウッズ以外の誰よりも良いプレーを見せた。ぶれないスイング、しっかりとした体格、わずかに優勝へ及ばずも、大会を通じて見せた気迫は、この素晴らしい才能の持ち主(の松山)が2020年に大きく飛躍する準備が整っていることを示した」と絶賛している。 ただ、今大会についてすべての米メディアが絶賛したわけではない。ゴルフ専門サイトの「ゴルフ・ドットコム」は、「テレビで観戦していた視聴者はタイガーの勝利後の表彰式の時間の長さを酷評」との見出しを取って表彰式を批判した。 記事は、「タイガー・ウッズが初開催のZOZOチャンピオンシップに勝ったことで、サム・スニード(の優勝数)に並ぶために進めてきた彼の探求を終えた。だが、その勝利にはウッズの頭よりも大きなトロフィーと、いつまでも終わらない表彰式が付いてきた」と皮肉った。「ウッズは、5日間にも渡ってリードを保つプレーを見せた。しかし、表彰式では、関係者が代わる代わるスピーチに立ち、ファン、選手、その間にいるすべての人々に感謝を寄せる間、ウッズは、(その場にずっと)立たされることを強いられた。さらに言葉の壁から、それぞれのスピーチは、英語から日本語、日本語から英語へと通訳されなければならず、セレモニーは、通常よりもさらに長く続くことになった」と続けた。 同サイトが、婉曲に指摘した長い閉会式の“元凶”は、ZOZOの創業者で、大会名誉会長の前澤友作氏(43)のロングスピーチ。ウッズの優勝スピーチが、まだ行われていないというのに先に挨拶に立った前澤氏は、なんと9分48秒もスピーチしたのだ。挨拶の最後に観客にタイガーコールを求めていたが、なんともKYな長い挨拶にウッズは思わず苦笑いを浮かべる始末だった。 悪天候のアクシデントをなんとかクリアし、世界に、その日本人の勤勉さが評価された大会となったのに、最後に大会を台無しにしたのが、このビッグイベント招聘を企画したトップだったというのだから、なんとも笑えないオチになった。