ZOZO日本初PGAツアーは成功だったのか。米メディアは前澤氏の閉会式長い挨拶を酷評?!
ZOZOがスポンサーとなって招聘した日本初のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」は28日、千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(7041ヤード、パー70)で最終ラウンドが行われ、タイガー・ウッズ(43、米)の劇的な優勝で幕を閉じた。タイガーは、これが通算82勝となり、サム・スニード(米)の持つ歴代最多勝記録に並んだ。2位には、最終ラウンドで激闘を演じた日本の松山英樹(27、LEXUS)が食い込み大会を盛り上げた。賞金総額975万ドル(約10億7000万円)、優勝賞金175万ドル(約1億9000万円)の大会は果たして成功だったのか。
大変なツアーだった。台風21号の影響の大雨で大会2日目の25日の第2ラウンドが中止となり、観客の安全を考慮して26日は異例の無観客試合となった。第2ラウンド、第3ラウンドと消化され、最終ラウンドの日曜は、ウッズが後半11番を終えたところで日没サスペンデッド。46選手がホールアウトできず月曜に順延。月曜は、当日券の発売が中止され、4日間の通し券を持った観客らだけが観戦した。 敏速なコース修復などに全国から集まった約1000人のボランティアが奔走したが、海外メディアは、今大会を高く評価した。 米のゴルフウィーク誌は、「日本のPGAツアーデビューとなったZOZOチャンピオンシップの勝者と敗者」との見出しを取った記事の中で「勝者」として「アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ」の運営を絶賛している。 「大雨の影響で第2ラウンドは順延となり、最終ラウンドまでの予測で雨量は10インチ(約250ミリ)にも及ぶとされた。雨が3インチ(約75ミリ)も降れば、リンクスコース(海沿いを利用した砂質の自然を生かしたコース)以外のコースでは、大被害となってプレーが難しくなるが、このコースは翌日に1ホールを部分的に変更しただけでプレー可能となった。大会スタッフや現地の競技スタッフによる素晴らしい仕事ぶりがあった」 その上で、「多くの観客が足を運んだ。敬意あふれる観衆が、東京の外からやってきた初のPGAツアー大会を歓迎した。コミッショナーのジェイ・モナハンは、『いつでもここに戻ってくる』と次回大会を約束したほどだった。それは良いことだろう。競争力、興奮、華麗さを兼ね備えたプロゴルフは国際的に広まってきたが、これまでPGAツアーのアジア進出は、しばしば見逃されていたのだから」と記した。日曜には2万2000人を超えるファンが集まっている。