【備え】東日本大震災と熊本地震を経験 歌う防災士が伝える「冬休みにできること」 福岡
FBS福岡放送
年末年始を前に、各地で「災害への備え」が進められています。佐賀県では“歌う防災士”が地元の中学生に「今すぐやれる防災」を伝えました。 ■防災士・柳原志保さん 「やろう、やろう、自分で~。」 自作の歌で登場したのは、“歌う防災士”として活動する「しほママ」こと、柳原志保さんです。 佐賀県伊万里市で24日、地元の中学生やその保護者に向け講演会を開きました。 宮城県生まれの柳原さんは、2011年に東日本大震災を経験しました。翌年、熊本県に移住しましたが、2016年に今度は熊本地震に見舞われました。 ■ 柳原さん 「しほママは、東日本でたくさん後悔しました。やっておけばよかったなと。できることからやりませんかという入り口を、きょうはお伝えできたらなと思ってます。」 柳原さんは東日本大震災の後に防災士の資格を取得し、体験に基づいた「備え」を、歌や体操を交えて伝えています。
柳原さんが避難所生活をしていた時、もっとも困ったのが「トイレ」でした。講演では、簡単に作れるトイレを歌と動画で紹介しました。 ■柳原さん 「袋の中で吸わせて捨てる~。簡単トイレの作り方~。」 便器に袋をかぶせ、その上に透けない袋をかぶせます。排泄物に市販の凝固剤を混ぜて固めます。凝固剤がない場合は、オムツや猫の砂などでも代用可能です。使用後は袋を便器から外し、捨てます。
また、いざという時のために笛、保険証、小銭、家族写真などをセットにして持ち歩くことを勧めています。柳原さんは、冬休みの間に家族と話し合って準備をしてみてはと呼びかけました。 ■参加した中学生 「話を聞くだけだと、どうしても眠くなったりするので、体操して体を動かすことで、記憶に残ったりしたので、いいなと思いました。」 「家がマンションで、あまり地震に恐怖心を感じたことがなくて。ハザードマップや防災用具の点検を家であんまりやっていないので、いつ起きてもおかしくないように確認・点検していきたい。」 ■柳原さん 「ぜひ皆さんも、できるところからまず始めてもらって、それをコツコツと積み重ねていくことで、落ち着いて動ける、家族を守れる人になるんじゃないのかなと思います。」