本格運用まで1週間の「マイナ保険証」 何が変わる?どう使う? Withいっしょに考えよう
RAB青森放送
「1550ニュースレーダーWith」と連動して視聴者の皆さんと1つのテーマについて考えます。 今回は「マイナ保険証」です。 Withが行ったアンケートでは 「マイナ保険証を使ったことがある」が46% 「持っているが使ったことがない」が37% 「マイナ保険証を持っていない」が17%でした。 ニュースレーダーでは、本格運用まで1週間となった「マイナ保険証」とどう付き合えばよいか考えます。 来月2日以降、新たに発行されなくなる『健康保険証』。 その代わりとなるのがマイナンバーカードと健康保険証が一本化した『マイナ保険証』です。 厚生労働省によると、今年9月時点でマイナ保険証を「持っている人」はおよそ61%。 では、実際にどのぐらい使われているでしょうか? 青森市にある「村上新町病院」です。 受付には、おととし4月に導入したマイナ保険証の読み取り機が設置されています。 しかし…。 ★青森放送 木下玲斗記者 「みなさんマイナ保険証を使わず従来の保険証で手続きをしています」 取材中、19人が診察を受けていましたが、そのうちマイナ保険証を使った人は3人でした。 ★来院した人 「今日は健康保険証のほうを使いました」 「楽かといえば健康保険証今までのほうがいいような気がします」 「カードを一本化すればいろいろ障害があったり悪いことも出てくるのでは」 「マイナ保険証は持っていますが今日は健康保険証で」 「機能が一緒だったらそれでいい あとはいろいろな失敗がないようお願いしたい」 病院によるとマイナ保険証の利用者は現在でも来院者の1割程度だといいます。 ★村上新町病院 村上秀一理事長 「患者さんの方でまだ面倒だという方もいらっしゃるのかなと思っています ご高齢の方っていうのはやはり暗証番号を覚えたりなんかするのがなかなか大変みたいです」 厚労省によると全国の医療機関で今年9月にマイナ保険証を利用した人は、わずか13.87%。 県内でもマイナ保険証の利用者は12.4%と低迷しています。 利用率は上昇傾向ですが、まだまだ浸透していないのが実情のようです。 ではこのマイナ保険証、実際に使ってみると…。 ★青森放送 木下玲斗記者 「こちらは私のマイナンバーカードなのですが、読み取り機械に入れるとまずは本人確認です 同意を済ませるとあっというまに手続きが終わりました」 僅か4ステップで手続きが完了。 さらに導入した病院にもメリットが。 ★村上新町病院 村上秀一理事長 「やはり個人個人の情報が非常にわかりやすく作っていける」 個人情報が医療現場の業務を支援するシステムに紐付けされるため、入力ミスが減ると言います。 さらにマイナ保険証は病院や薬などのデータが一括化され、救急時でもスムーズによりよい医療を受けることができます。 また公的医療保険が適用される診療に対しては、手続きなしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除されます。 一方、デメリットについては。 ★村上新町病院 村上秀一理事長 「マイナ保険証になり(保険情報の照合が)簡単になって単純になると、医者のほうで病名と治療を一致させるのに困ったりする」 利便性がメインになってはいけないと診療の確実性を指摘。 さらにカードを紛失し暗証番号を他人に知られたりすれば、悪用される可能性があること、通信障害が発生した場合に保険確認ができなくなるなどデメリットを挙げました。 では、「マイナ保険証」に切り替えない場合、今後どうなるのか? ★県高齢福祉保険課 舘田満良課長 「12月1日までに発行された健康保険証は有効期限までの間、最長で1年間使用できます」 切り替えなくても『資格確認書』が各保険組合などから送付されるので、これを保険証代わりに使うことが出来ます。 5年で更新が必要ですが自動的に送付されます。 ★県高齢福祉保険課 舘田満良課長 「12月2日以降はすべての被保険者がすでにお持ちの健康保険証あるいはマイナ保険証・または資格確認証のいずれかを持つことになりますので、引き続き安心して診療を受けられるようになっています」 「マイナ保険証」の本格運用まであと1週間。 メリットデメリットを理解した上で一度家族でそれぞれの状況を確認してみてはいかがでしょうか。