宮城県産パプリカ 暑さで規格外の大きさに 販売に工夫
khb東日本放送
連日、暑い日が続いていますが旬を迎えた夏野菜に異変が起きています。
宮城県産パプリカは、生産量全国一を誇ります。栗原市高清水の農園では、年間約300トンのパプリカを生産しています。 中津川夏帆記者「今シーズンは、重さ300グラムと例年より2倍ほど大きいパプリカも見られます」 生産者小島真美香さん「8割色がついた時に収穫する。6月になってから暖かい時期が増えて日光の光も出てきて色が変わる状態になりましたが、色が変わる前に大きくなったパプリカが多くて」 パプリカの通常規格は150グラムほどです。一般的に200グラムを超えると規格外とされ、市場では敬遠されるといいます。 生産者小島真美香さん「例年に比べると大きいパプリカは2倍、3倍くらいに増えています」 こうした状況に手を差し伸べたのが、食品宅配を専門とするオイシックス・ラ・大地です。 規格外のパプリカを横綱パプリカと名付けて6月下旬から販売を開始し、約3万個を通常の大きさのパプリカと同じ価格で販売しています。 オイシックス・ラ・大地佐藤由梨農産部長「(パプリカが)通常のパッケージには収まらないくらいのサイズになってしまったので、何とか良い形でお客様にお届けできないかというところが着想になります。通常のパプリカよりも肉厚なので、軽快なかみ応えとみずみずしさがありおいしく召し上がっていただける」 生産者小島真美香さん「お客様1人1人に多くのパプリカを食べていただけるように。お客様に届けてくれるオイシックスさんにありがたくて感謝している」 仙台市若林区の商業施設にあるマルシェでも、規格外野菜を販売しています。 横山成美記者「夏野菜が並んでいますが、キュウリは大袋で販売されています」 連日の暑さにより生育が進んだ影響で、栗原市産のキュウリの収穫時期は終盤を迎えているといいます。 マルシェリアン伊藤朗マネージャー「前進出荷、前に進むということ。今シーズンは多い、野菜も果物も全般的に」 野菜や果物の花が咲く5月と6月が暑かったことで、出荷も前倒しとなっています。 マルシェリアン伊藤朗マネージャー「市場の物は当然相場で上がるし、農家が値決めしてる物は農家が自分で決めますが、それを高く付けるということは当然考えられる。もしかすると七夕とかお盆のあたりに、物が少なくなっている可能性が正直ある」 エダマメやトウモロコシの収穫は10日から2週間ほど早まっていて、暑さの影響はこの後も続くとみられています。
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