藤井八冠 経済効果は“35億円以上” 日本将棋連盟や師匠も恩恵? “推し活”でグッズ購入も
日テレNEWS NNN
前人未到のタイトル全冠制覇から2日、藤井聡太八冠が故郷、愛知に凱旋しました。経済効果は35億円ともいわれる今回の偉業。「日本将棋連盟」や、師匠の杉本昌隆八段も恩恵を受けるなど、早くもその効果が見えています。 ◇ 13日午後5時すぎ、藤井聡太八冠は故郷の愛知県に凱旋し、会見に臨みました。 藤井聡太八冠(21) 「(八冠の)実感がなかったんですけど、2日ほどたちまして実感や達成感というのが徐々にわいてきたところと、一方で重みというのも改めて感じている」 将棋界の記録を塗り替え続ける21歳。 パインの公式X(旧Twitter)より 「藤井聡太さん 8冠おめでパイン」 勝負が決まった5分後、祝福の声を寄せたのは、パインアメのメーカー。穴の空いた丸いアメを2つ並べ、数字の「8」を作っていました。 “パイン好き”という藤井八冠とあって… パイン開発部広報室 井守真紀さん 「パイナップル業界を代表して絡みにいった感じですね」 ◇ 便乗したくなるほどあやかりたい“藤井八冠フィーバー”。その驚くべき経済効果は、八冠達成から1年間でなんと35億円以上だといいます。 関西大学 宮本勝浩名誉教授 「藤井棋士が八冠を達成した時の経済効果は、約35億3487万円です」 “若き天才”はすでに経済を動かしています。早速、恩恵を受けたのは、まさかの「日本将棋連盟」です。 老朽化した将棋会館を移転し建て替えるため、これまで複数回に分けてクラウドファンディングを実施してきました。その寄付額が八冠達成の前日、初めて1億円を突破しました。 寄付した人 「将棋界のますますのご発展をお祈りして、ポチッとな」 80万円の寄付で藤井八冠対永瀬前王座の特別対局を生観戦できる返礼品は、寄付開始の30分で完売となりました。 さらに、師匠としておなじみ、杉本昌隆八段にも恩恵があります。 藤井八冠が表紙の著書、「藤井聡太は、こう考える」は先月発売されましたが、八冠達成後に書店からの発注が急増しています。 また、藤井八冠が登場するゲーム「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」の公式サイトへのアクセスも集中。八冠を決めた日のアクセス数は、通常時の8倍になりました。 ◇ さらに、藤井ファンの“推し活”でも経済効果が出ています。 千葉から来た藤井聡太ファン 「アクリルスタンドとボールペン(を購入)」 13日、千葉から来たファンが将棋会館で、藤井八冠のグッズを購入していました。 千葉から来た藤井聡太ファン 「“うちの子”です」 八冠は息子と同い年の21歳ということもあり、13日は八冠を満喫する“藤井DAY”。お金は惜しみません。 ランチに訪ねた店で夫が注文したのは、過去に藤井八冠も注文したとされる「ハッシュドビーフ」です。買ったばかりのグッズとともに写真を撮ると、先に妻がパクり。 千葉から来た藤井聡太ファン 「(同じものを食べられて)ドキドキしました」 胃袋も心も満たされていました。 ◇ タイトルを独占した八冠が見据える「今後の目標」は… 藤井聡太八冠(21) 「より実力を高めていって、面白い将棋が指せるようになることを目標にしていきたい」 今後も将棋界と日本経済を明るく照らす存在となりそうです。