日本古来の妖怪文化を継承、墨と墨彩で妖怪や鬼描く 鬼博物館で「笑鬼来福」展
京都府福知山市大江町佛性寺、大江山中腹に建つ日本の鬼の交流博物館(村上誠館長)で、「蘭陵亭子梅 笑鬼来福」展が開かれている。京都市の妖怪書画家、蘭陵亭子梅さん(37)が描いた鬼の絵や妖怪画が並んでいる。9月8日まで。 蘭陵亭さんは愛知県碧南市出身。日本古来の妖怪文化を継承し、墨と墨彩で妖怪や鬼などを描き、妖怪書籍の表紙や挿絵などを手掛けている。2014年に京都へ移住した。 「笑鬼来福」展には123点を出展。鬼は大江山に伝説が残る酒呑童子や赤鬼、酒呑童子の子とされる鬼童丸、崇神天皇の弟の日子坐王が退治した土蜘蛛などを描いた作品を展示している。 また妖怪では、河童や、顔がサルで胴体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビのような鵺、人の夢を食べるとされる獏などの作品が並ぶ。 このほか、蘭陵亭さんが鬼博でのライブペイントで描いた酒呑童子や家来の茨木童子、鐘馗などの絵巻もある。 村上館長は「江戸時代の浮世絵に登場する代表的な鬼やアニメに登場する親しみやすい妖怪が描かれた作品を多く展示しています」と来館を呼びかけている。 時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。月曜休館。問い合わせは鬼博、電話0773(56)1996へ。