50代が感じる「胃の不快感」原因と対策を医師がアドバイス
アラフィーになって、胃がもたれたり、胃が重かったり、胸やけがしたりと、胃の不調が増えたと感じている人が多数。これって年のせい!?と思いがちだけれど、実は原因は加齢以外にあり! 正しい原因や対策を知って、胃の不快感にサヨナラを。 50代から起こりやすい「カラダの不調」
「胃の不快感」正しい原因と対策
【胃の不調7つの症状】 感じる胃の症状は人それぞれで違うのも大きな特徴
◆胸やけ 胸のあたりが熱く焼けるような感じの症状。消化不良などで起きる。
◆胃が重い 胃の蠕動運動が鈍くなると飲食物が停滞するので重く感じやすい。
◆食欲がない 胃の上部が膨らまないと早期満腹感が現れ、食欲がなくなりやすい。
◆おなかが張る 胃の蠕動運動が鈍く、内容物が送り出せないとおなかが張りやすい。
◆キリキリと痛む 自律神経の乱れによる胃の知覚過敏が原因。胃潰瘍などでも起きる。
◆ゲップが多い 胃にたまったガスが口から出るのがゲップ。胃の動きの悪さが原因。
◆酸っぱいものがこみ上げる 特に食後に起きやすい症状。こちらは逆流性食道炎でも起きやすい。
胃がスッキリする7つのメソッド
「まず見直したいのは食習慣です。早食いや食べすぎ、食事時間が不規則、食後にすぐ横になるなどといった習慣は、胃に負担をかけ、胃酸過多や胃酸の逆流を招くので改善を。自律神経を整えることも大事なので、リラックスできる時間を増やしてストレスをうまく発散し、十分な睡眠をとって、生活リズムを整えることも大切です。また、肥満で内臓脂肪がたまると胃を圧迫して胃酸が逆流しやすいので、食事を見直したり、運動をしたりして適正体重に戻すこともポイントです」 メソッド1.「脂」「酸」「辛」「熱」禁止 メソッド2.肉よりも魚や大豆製品を メソッド3.眠るときは、左を下に メソッド4.胃薬は症状に合わせて選ぶ メソッド5.今すぐ、ねこ背解消 メソッド6.猫のポーズで胃をゆるめる メソッド7.ツボ押しでスッキリ ◇教えて下さった方 兵庫医科大学副学長 三輪洋人先生 兵庫医科大学病院副院長・消化器内科 主任教授・診療部長・内視鏡センター長。医学博士。専門は消化器内科一般、上部消化管疾患。著書は『胃は歳をとらない』(集英社)など。 取材・文/和田美穂 イラスト/白ふくろう舎 佐藤由実(藤村雅史デザイン事務所) ※エクラ2022年5月号掲載